内藤裕子アナ、フリーで再出発 昨年5月NHK退局し「生島企画室」へ
3/12(月) 5:04 スポーツ報知

 NHK情報番組「あさイチ」(月〜金曜・前8時15分)に出演していた同局の内藤裕子アナ(41)がNHKを退局していたことが11日、分かった。一度は仕事から離れたが、今後はフリーで活動。スポーツ報知の取材に対し「やっぱり声を生かす仕事がしたい」と明かした。

 1999年に入局した内藤アナは、174センチの長身の持ち主。落ち着いた語り口調で知られ「スタジオパークからこんにちは」、大河ドラマ「篤姫」のナレーションなどを担当。2010〜12年まで「あさイチ」のリポーターも務めていたが、昨年5月に退局した。

 テレビ局を離れた理由として「40歳まで駆け抜けてきた。いったん立ち止まりたかった」。ひとつのきっかけが13年5月、帰宅途中に起きた自動車とバイクの衝突事故。歩行中だった内藤アナも巻き込まれ右太ももを負傷した。仕事を2か月休む間「人生は一度しかないんだ」と考えるようになったという。

 退職後「これまで振り回してきた家族に恩返しがしたい」と数か月は何もせず家事に専念。昨年9月頃になって「何かやることを…」と思い立ち、「カレー大学」なる学校に通い始めた。「あさイチ」でのカレー特集で興味があったこともあり、その奥深さに引き込まれて没頭。カレーの歴史や調理法を学び、カレー伝道師の資格を獲得した。

 同11月に知人の紹介で久しぶりにナレーションの仕事を引き受けた。「細胞がよみがえる感覚を味わいました。やっぱり声で表現する仕事がしたい」。本当にやりたいことに気付いた。再び本格的にアナウンサーとして仕事をしようと思ったころに紹介されたのが生島ヒロシ(67)。実は大阪放送局勤務時代、早朝スタジオ入りする際に車の中で聞いていたのが「生島ヒロシのおはよう一直線」(月〜金曜・前5時30分)だった。「朝から生島さんのパワーに元気付けられていました。人の縁って分からないですね」。このほど生島が会長を務める「生島企画室」に所属することも決まった。

 現在、開催中の美術展「至上の印象派展」(5月7日まで、東京・国立新美術館)でナレーションを務める。仕事が入り始め、古巣からも声がかかっているという。今後は「料理番組やカレーに関するシンポジウムでの司会などもやってみたい」。この日、カレー大学院の卒業試験を首席で合格した。「『カレーアナウンサー』という新ジャンルを確立したい」と独自の夢も明かした。

 内藤アナが所属する生島企画室の生島ヒロシ会長は「うちにも“大型新人”が入りました。内藤さんのトーク力と勉強熱心な姿勢がいい」と即戦力アナの加入を喜ぶ。内藤アナがカレーについて勉強している部分にも注目し「今後、食品企業とのコラボもいいかもしれない」と可能性も示唆した。

 生島企画室には元TBSアナウンサー・生島のほか、元フジテレビの寺田理恵子アナ(56)、元テレビ朝日の佐分(さぶり)千恵アナ(40)らフリーアナウンサーも多く所属。女優やタレントも浅野温子(57)、優木まおみ(38)、朝比奈彩(24)らが所属している。

 ◆内藤 裕子(ないとう・ゆうこ)1976年7月13日、東京都出身。41歳。東京女子大卒。99年NHK入局。同年「スタジオパークからこんにちは」のほか、「ニュース7」「首都圏ネットワーク」など多くのニュース番組を担当。04年、連続テレビ小説「わかば」ナレーション。08年、大河ドラマ「篤姫」ナレーションを務める。10年「あさイチ」リポーターなどを経て17年5月、退局。趣味は水泳。


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