2014年に三冠の偉業を成し遂げたJ1ガンバ大阪が、昨季から大不振に陥っている。10日に行われたJ1第3節の敵地川崎フロンターレ戦で0-2と敗れて開幕からリーグ3連敗を喫したが、昨年9月のルヴァン杯準々決勝第2戦のヴィッセル神戸戦(2-0)以来、今節も含めると驚愕の公式戦17試合未勝利と苦戦が続く。開幕3連敗はクラブ史上二度目で、J2に降格した2012年以来と暗雲が漂っている。

 今季のG大阪は、5シーズン率いた長谷川健太監督(現FC東京監督)が退任し、かつてセレッソ大阪を率いたレヴィー・クルピ監督を招聘。新たな船出を切るも、リーグ開幕戦で昇格組の名古屋グランパスに2-3で敗れると、続く第2節の鹿島アントラーズ戦も0-1と敗戦。ルヴァン杯のグループステージ初戦ではメンバーを落としたサンフレッチェ広島に0-4と完敗し、今節の川崎戦も0-2の黒星となった。

 リーグ開幕3連敗はクラブ史上二度目で、J2に初降格した2012年以来。当時はブラジル人のセホーン監督、ヘッドコーチの呂比須ワグナーという二頭体制でスタートを切ったが、リーグ戦でクラブ初の開幕3連敗を喫し、その間のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も2連敗で公式戦5連敗となり、セホーン体制は終焉を迎えた。

 その後、現役時代に“ミスター・ガンバ”と呼ばれた松波正信監督が立て直しを図ったが、一度狂った歯車はなかなか元に戻らず、12年シーズンは失意のJ2初降格という憂き目に遭っている。

長谷川監督率いるFC東京戦が進退をかけた一戦になる可能性も?

 クラブ史上初のブラジル人監督を招聘したセホーン体制は早期に崩壊したが、同じくブラジル人指揮官のクルピ体制でも苦戦を強いられており、ファンの間では不安が日に日に膨らんでいる。

 また、長谷川監督が率いていた昨季からの不振も尾を引いているようだ。昨年9月3日のルヴァン杯準々決勝第2戦の神戸戦で2-0と勝利したのを最後に、10日の川崎戦まで公式戦17試合未勝利となり、半年間も白星から見放されている。

 2014年には長谷川監督の下、Jリーグ、ナビスコカップ(現ルヴァン杯)、天皇杯と国内3大タイトルを獲得して猛威を振るった関西の雄。今季は“攻撃サッカー”を掲げているが、ここまで公式戦3試合で2得点に止まっている。

 今月は14日にルヴァン杯グループステージ第2節の敵地・浦和レッズ戦、18日にJ1第4節の本拠地・柏レイソル戦と続く。さらに31日のJ1第5節では、昨季までG大阪で指揮を執った長谷川監督率いるFC東京戦と敵地で対戦する。このまま不振が続けば、新体制の進退に関わってきそうだ。

つづく

3/10(土) 17:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180310-00010018-soccermzw-socc

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