2018年3月10日 10時0分

 池の水を抜くだけのテレビ東京の異色企画「池の水ぜんぶ抜く」で、大の城好きとして知られる番組MCのロンドンブーツ1号2号・田村淳(44)の念願が叶い、小田原城(神奈川県小田原市)のお堀の水を抜くことが10日、分かった。11日に放送されるシリーズ第7弾「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦7〜巨大怪物も絶滅危惧種も出た!出た!〜」(後7・54)の収録がこのほど同所で行われ、淳が企画実現までの裏側を明かした。

 昨年1年間で全21の池の水を抜いてきたが、ついに舞台は城へとスケールアップ。城のお堀の水を抜くのは番組史上初となる。

 1417年に築城され、室町〜戦国時代にかけて北条氏の本拠地として栄えた小田原城。上杉謙信らの武将の攻めにも耐えたことから“難攻不落の城”として知られているが、7〜8年前から南米原産の水草で、要注意外来生物にも指定されている「オオカナダモ」(トチカガミ科)がお堀の中に大繁殖。悪臭などの問題に頭を抱えていたという。

 以前、別番組の収録で同所を訪れる機会があったという淳は「お掘があまりきれいな色じゃなかったんで『抜かせてください、抜かせてください』と何度かお願いしてたんですよね」と水抜きを懇願していたことを告白。

 「『(観光課の方が)うちとしても抜きたいんでけど、お城なのでGOサインがなかなか出しづらいんです。けど、またそういう機会があれば、ぜひ!』という話を5カ月くらい前にしていたんですが、この番組が育つとともに『あの番組なら任せていいんじゃないか』となったんじゃないかと」。第6弾(今年1月2日放送)に中川雅治環境大臣が出演し、番組に感謝したが「相当大きかった気はします。『お城を管理している偉い方も、そういう番組だったらいいんじゃない?』となったんだと思います」とオファーが実現するまでの経緯を語った。

 城の管理者によると、お堀の水抜きを行ったのは38年前が最後。当時はお堀の汚れを清掃するために水を抜き、ヘドロを除去したという。

 今回は約1週間かけ、お堀の水をすべて抜き切る。願いが叶った淳は「福岡県の観光課の方や三重県の伊勢市の方にも『池の水を抜かせてください』と言ったら『ぜひぜひ』と言われました。たくさん歴史的な神社があって、そこには池もありますから」と、さらなるオファー実現にも含みを持たせた。

 11日放送の第7弾は、お堀の水抜きがスタートする模様をオンエア。水を抜き切り、生物の捕獲などをする様子は4月のレギュラー放送(月1回、日曜後7・54)1回目で詳しく伝える。

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