韓国で作られている日本のイチゴ品種「章姫」や「レッドパール」はそれぞれ2007年、08年に権利が消滅した。
今、韓国でこうした権利切れの日本品種のイチゴをつくっても法的に何の問題もない。
栃木県の「とちおとめ」は2011年に権利消滅。それまでは県内農家に限定して苗を配布してたけど今は自由流通。
だから「北海道産とちおとめ」とか増えている

日本の農水省が「韓国のイチゴ」による被害額220億円の根拠にしているのは、日本品種ですらない。すべて「韓国品種」の輸出額。
斎藤農相が「日本から流出した品種をもとに韓国で交配された」っていっているけど、
新品種の交配に育種家の許可は要らない。「盗作」じゃない。輸出も合法。被害額ゼロ

開発面では、韓国の農業研究所が2カ所、地方研究所4カ所あり、民間企業の参入も相次ぐ。
これまで出願されたイチゴの品種は50を超える。近年、数でいえば日本の開発力に勝るとも劣らない勢い。

現在、韓国で作付けされている日本イチゴ品種はわずか6%(2017年産統計)。章姫が5%でレッドパールはわずか1%で、今後、さらに韓国品種への更新が進む。
韓国の主力品種は国内向けソリャン(83%)と輸出向けメヒャン(3%)で棲み分けしている。韓国のイチゴ生産は日本品種依存時代を完全に脱している

もちろん、イチゴ品種の「苗の無断増殖」は違法(種苗法第2条4、21条3、56条1)。
ただし当時、韓国にその行為を取り締まる法律がなかった。

とはいえ、信義則に反する「脱法」行為であり、日本品種の苗の販売額を元にした被害額の算定は可能&自由。
しかしその額は韓国品種の輸出金額とはまったく無関係

韓国品種のメヒャンが日本の全イチゴ品種に優ってるのは「高い保存性」。

スーパーや家庭の冷蔵庫で日持ちするってこと。この一点だけで勝利確定。
日本の品種はうまいといったって、売ってもらう輸出国のスーパーや食べてもらうお客さんのところに着いたら不良品では話にならない。しかも値段が2、3倍。
ソリャンとメヒャンは万人受けする長円錐形で、果重は15g程度で粒ぞろいがよく色付きもいい。
糖度、糖酸比、硬度どれもとびぬけてないけど、極めてバランスがいい。

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