2013年ジャニーズカウントダウンコンサートでのこと。事件はテレビ中継の終了直後に起きた。
この退場の順番は、ジャニーズ内で重んじられているレコードデビューの序列とは違っていた。
 まずは飯島派と目されている中山優馬やA.B.C-Z、Kis-My-Ft2や山下智久、Sexy Zoneらが退場。
続いて、ジュリー派と言われるHey!Say!JUMPとNEWSが舞台を去った。
 
 ステージに残ったのは司会のKinKi Kidsと、タッキー&翼の4人。そして、堂本光一が滝沢に向かってこう言ったのだ。
《中立な、俺ら》この発言は一部の熱狂的なファンにより録音されていた。

 だが、この“中立発言”についてメリー氏も飯島氏も把握していないという。

「『中立』って光一が?」

飯島「私は立ち会ってないのでわかりませんが……」
メリー「えっ何?何?何て言ったんですって?」
 所属タレントまでもが派閥の意識を持っていたことに驚いたのかメリー氏は目を丸くしている。

メリー「『中立』って光一が?その意味がわからない。中立は俺らって、どういうこと?それ、マイクで言ったわけ?うちは全部ビデオを撮ってるんですよ。フイルムが残っているから、確認します」

――滝沢さんと光一さんは中立で、どこの派閥にも属さない、という意味だと思うんですけれども。

メリー「そこでジュリーと飯島との問題を、あなたたちが考えたわけね。でも、それは考えられないこと。
光一はあんまり(酒を)飲まないんです。もし誰かが飲むとして『どこに行く?』と言ったときに、『いや、俺はどっちも行かないよ』と言うのだって中立でしょう」

メリー「うちを辞めた田原俊彦にしたって(ファンは)ちゃんとついていくじゃないですか。いつのまにかグチャグチャになっちゃってますけど。
私は来る者は拒まず。辞めさせた子がいたとしても、戻って来たら全部ね。
田原だって、しょっちゅう手紙を出してるもの。どこかで会った時は、必ず飛んできます。他の子も全部飛んでくる。

 メリー「(お年玉は)下のジュニアだけで200人ぐらいにあげています。名前を知らない子にも。私は誰も傷つけないように『うちの子』って言うの。マッチも『うちの子』、下の子も『うちの子』です!」

メリー「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます。
それしかない。社長候補の問題を教えてくれというんだったら、そうでしょう。決まっていることです。」



 
メリー「ほんと不愉快。じゃあ飯島のところの会社、調べましたか。役員は誰ですか」

 飯島氏の会社とは、ジャニーズの関連会社「ジェイ・ドリーム」のことである。主にSMAPなどの映像作品の制作・管理を行っており、代表取締役はジャニー氏。飯島氏が唯一、取締役に名を連ねる会社である。

――社長はジャニー氏。飯島さんは取締役です。
メリー「また問題が起こったよ、飯島さん。
ジャニーはクビにしたほうがいいんじゃない?だって、ジャニーは給料もらったことないし、書類も見たことないじゃない。会社も行ったことないじゃない?

私は飯島に言っているんです!ジャニーは会社に行ったこともないから、クビにすればと言っているんです。でも、それをあなたたちに『いい、悪い』と言われることないですよね。
 私、飯島に初めて本気で怒鳴っています。何で私が社員と対立しなきゃならないんですか。それだけでもすごい失礼だと思うの。言葉遣いをもうちょっと考えてよ。私に失礼よ。
 飯島に関しても私の管理の仕方が悪いんですよね。だから、みんな勘違いしちゃう。
うちの娘と飯島が争うなら私は飯島に『出ていけ』と言うしかない。だって、飯島は私の子供じゃないんだもの。
 皆さんの前で言います。ジャニーには(飯島氏の会社を)辞めさせなさい。私が迷惑するから。
だって、ジャニー、自分が社長になっているの知らないんだもの。(飯島氏の)知らないところで言うのイヤだから。
もし本当なら、SMAP全員呼んで話そうと言います。それぐらい大変なことなの。

 飯島がジュリーと対立するということは、私と対立するということ。お分かりになりますよね。それは、私に刃を突きつけているのと同じですからね。
 うちの娘が、何で飯島と派閥争いしなきゃならないの?だったら、どうぞ自分のところで別に(会社を)作ってくださいと言うだけ。
派閥争いをしたら、飯島がどんなに(仕事が)できても、私は娘の味方です。親ですから、当たり前のこと。」