ロシアW杯、どうなる日本代表メンバー
ポジション別最終チェック/第2回:攻撃的MF編

およそ3カ月後に迫ったロシアW杯に挑む日本代表。これから大きな関心が集まっていくのは、そのメンバーがどうなるのか。今回は、中盤の高め、攻撃的MFのポジションを担う人選について検証していきたい。

◆代表入りの可能性(枠数は微妙)

60%=柴崎 岳(ヘタフェ/スペイン)
50%=森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー)
45%=倉田 秋(ガンバ大阪)
40%=本田圭佑(パチューカ/メキシコ)
30%=香川真司(ドルトムント/ドイツ)
25%=長澤和輝(浦和レッズ)
10%=清武弘嗣(セレッソ大阪)
10%=高萩洋次郎(FC東京)
10%=土居聖真(鹿島アントラーズ)
5%=阿部浩之(川崎フロンターレ)
15%=その他

攻撃的MF――ここが花形ポジションだったのは過去の話。いまでは布陣次第で居場所が変わる、定義を説明することが難しい曖昧なポジションになった。
ハリルジャパンがこれまで使用してきた布陣に落とし込むなら、4−3−3の場合はインサイドハーフ、4−2−3−1の場合は1トップ下(「3」の真ん中)となる。だが、一般的な使用頻度が上記2つと同じくらい高い、中盤フラット型4−4−2になると居場所はない。

また、4−2−3−1の1トップ下も、FW系の選手が務めるケースがある。「2トップ下」という昔ながらの概念にハマるのは、中盤ダイヤモンド型4−4−2ぐらいに限られるのだ。
W杯本大会に臨む代表チームの枠は「23」。けっして広くない。その中で、攻撃的MF系の選手に与えられる枠はどれほどあるのか、判然としない。選考は難航が予想される。

「能力が同じなら多機能性が高いほうを選ぶ」と述べたのはフース・ヒディンクだが、さすがのハリルホジッチも、そのイメージはあるはずだ。4−2−3−1で言うならば「3」の両サイドに加え、「2」(守備的MF)でもプレー可能だとすれば、評価はさらに増す。
そうした点を踏まえると、海外組で昨秋から招集されていない本田圭佑(パチューカ/メキシコ)の評価は上昇する。一方、本田と同様な立場にある香川真司(ドルトムント/ドイツ)の評価は下がる。

多機能性という点で本田は、香川に大きく勝る。CSKAモスクワ(ロシア)時代には、守備的MFもこなしている。個人的にはボランチ本田は、面白いアイデアだと考える。
それはともかく、ここに来て外せない選手に昇格してきたのが、森岡亮太(アンデルレヒト/ベルギー)である。

昨年11月の欧州遠征でハリルジャパンに初めて招集された、海外組の中では知名度の低い選手ながら、今年1月末、ベルギーの超名門に移籍。以降、4戦中3試合でスタメンを飾っている。
海外組に高いプライオリティを置くハリルホジッチが、彼を放っておくことはないだろう。

これに、実力者の柴崎岳(ヘタフェ/スペイン)が加わる。海外組の4人がそろって選ばれれば、国内組のチャンスは激減する。本田をサイドアタッカーとしてカウントすれば、かろうじて1枠は見える程度。
本田、香川が外れても国内組は最大2〜3。いずれにしても狭き門だ。

現在、国内組で最もチャンスがありそうに見えるのは、倉田秋。ガンバ大阪では10番を背負う。

4−3−3を敷く代表では、インサイドハーフが最もしっくりくるが、Jリーグの開幕戦(vs名古屋グランパス/2月24日)では、4−2−3−1の「3」の左で出場した。プレーに華はないが、キレがある。そしてユーティリティ。まさに今日的な10番だ。
唯一の問題は、昨季の10位から今季はさらに順位を落とすのではないかと予想されているチームの成績だ。代表入りを狙う倉田としては、10位以下には落としたくない。

つづく

3/3(土) 17:50配信 SPORTIVA
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180303-00010004-sportiva-socc

写真
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