2日放送の「バイキング」(フジテレビ系)で、スポーツライターの小林信也氏が、告発騒動で注目されるレスリング界のパワハラ体質の実態を暴露した。

先月28日に「週刊文春」 は、日本レスリング協会強化本部長の栄和人氏が、五輪4連覇の女子レスリング・伊調馨にパワハラを行っているという告発状が、今年1月18日に内閣府の公益認定等委員会に提出されたと報じた。

告発状には、伊調を指導する田南部力氏に対する栄氏の圧力、伊調の男子レスリング合宿の参加禁止、伊調の警視庁レスリング部への出入り禁止、などがあったとか。

番組では、栄氏の伊調に対するパワハラ騒動を特集。司会の坂上忍をはじめ、出演者らが真相に迫る議論を交わした。

坂上が、スポーツライターの小林信也氏に「小林さん! 圧力はあったんですか!?」と迫ると、小林氏は「あったでしょうね」と、アッサリ認める。日本のスポーツ界では、今回のようなパワハラは「不思議なことではない」というのだ。

小林氏が「多くのスポーツの指導者や、組織のトップに立っている人は、こういう体質を普通に持ってますから。あまり悪いことをしているっていう感覚はないんですよ」と、その性質を語った。

さらに、小林氏は1964年の東京五輪のレスリング競技を事例に挙げて「まあ、スパルタが美化されて」「今もそれを継承している(レスリング)協会で」と現状を明かす。また「(レスリング協会のHPに)お名前が挙がってらっしゃる方は、金メダルが好きで好きでたまらない方々なんですよ」と痛烈なひと言を投げ、レスリング界のスパルタ指導が健在だと暴露したのだった。

2018年3月2日 18時8分 トピックニュース
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