平昌冬季五輪は22日、スピードスケート・ショートトラック男子5000メートルリレー決勝が行われ、ハンガリーが金メダルを獲得。
母国英国で「最も不運な五輪選手」と呼ばれるショートトラック女子のエリーズ・クリスティ(Elise Christie)は、恋人の歴史的快挙を
見届け、自身は悲惨な結果に終わった大会を最高の形で終えた。

世界選手権(ISU World Short Track Speed Skating Championship 2017)の3冠女王でありながら、4年前のソチ冬季五輪で
3種目すべてで失格となったクリスティは、今大会でも2種目で転倒したのに加え、1種目で失格に終わり、母国メディアでは
「呪われている」「英国で最も不運な五輪選手」などと報じられた。

しかし、この日はボーイフレンドのシャオリン・サンドル・リュー(Shaolin Sandor Liu)が男子5000メートルリレーで金メダルを
獲得すると、右脚にギプスをはめたクリスティはフェンスを上って恋人を抱きしめ、自身の不運は一掃された。

ハンガリーはチャバ・ブルヤン(Csaba Burjan)、ビクトル・クノッホ(Victor Knoch)、シャオリン・サンドルとその弟シャオアン
(Shaoang Liu)の布陣で五輪新記録の6分31秒971をたたき出し、母国に冬季五輪初の金メダルにして1980年大会以来の
メダルをもたらした。

クノッホは、「母国にとっては38年ぶりのメダルだ。全員が肩にその重さを感じていたと思う。五輪でこのようなパフォーマンスを
するのは本当に厳しかった」とすると、「この競技で母国にメダルをもたらせるチャンスは、これが最後だった。金メダルなんて
信じられない。まだ実感が湧かないよ」とコメントした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180223-00000028-jij_afp-spo

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