成田緑夢3連覇、平昌へ手応え 障害者スノボ全国大会
2018年2月19日22時43分 朝日新聞デジタル
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記念撮影をする成田緑夢選手(左)と兄・童夢さん=18日午後、長野県小谷村の白馬乗鞍温泉スキー場、竹谷俊之撮影
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平昌パラリンピックで実施されるスノーボードクロスで争う障害者スノーボードの全国大会決勝が18日、長野・白馬乗鞍温泉スキー場であり、平昌パラリンピック日本代表の成田緑夢(ぐりむ〈近畿医療専門学校〉)が「男子下肢障害その他」の部で優勝し、大会3連覇を果たした。平昌パラリンピックまで約3週間。本番前の最後の実戦で上々の滑走を見せた。

曲がりがきつく、速度も出る難斜面。前日の吹雪でコースの内側は軟らかい雪が積もっていた。普段は内側の最短距離を滑る成田が、外から外へ高速でターンを切った。「遠回りしても加速する滑り方を試してみた。挑戦して、なおかつ優勝できたのでうれしい」。課題だった左ターンも一度も転倒せずに曲がり、「成長していると思う」と手応えを語った。

2006年のトリノ五輪にスノーボードで出場した兄の成田童夢さん(32)が、前日の予選からサプライズで観戦。緑夢が19歳で左足に障害を負ってから一度も滑る姿を見ていなかったという童夢さんの目の前で、今季のワールドカップ総合優勝を果たした貫禄の滑走を披露した。この日の試合前には6、7年ぶりに2人でスノーボードを楽しみ、「(兄は)さすがオリンピック選手で上手だなと思った」と笑顔で話した。