中日・松坂の描く開幕ローテ入りまでのシナリオ
2018.2.19 13:00 SANSPO.COM(サンスポ)
http://www.sanspo.com/baseball/news/20180219/npb18021913000002-n1.html
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180219-00000516-sanspo-base

ブルペンで投げ込む中日・松坂=沖縄・北谷
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【球界ここだけの話(1186)】

中日・松坂大輔投手(37)のブルペン投球のピッチが上がってきた。21日にはフリー打撃に登板予定。「オープン戦は3回投げて、イニングも徐々に増やしていきたい」と、開幕までの青写真について、記者にこう漏らした。

開幕までの投手の調整法は自分の置かれた立場でも異なる。先発ローテーションを確約された投手は3月10日前後をメドに仕上げて、そこからクールダウン。本番に向けて再び状態を上げるのが一般的だ。一方、先発入りをアピールする立場の若手は、キャンプ序盤から全力投球。オープン戦も真剣勝負が続き、ローテ争いを勝ち抜けば、その勢いのまま公式戦へと突入する。

松坂はソフトバンクに所属していた昨季も絶対的エースだった西武時代と同じ調整をしていた。「調子を落とした後、これまでのように、また上げていけばいいかなと思ったが、右肩の状態は落ちたまま戻らなかった。それを踏まえて、今年は(キャンプ後半から)ペースを落とさずに開幕までやっていく」

9日の投球練習を最後に5日間、ブルペンに入らず、キャッチボールもしない日もあった。周囲からは「どこか悪いのでは」との声もあったが…。このときがクールダウンの時期。開幕から逆算して考えた、新たな調整法だった。

「僕のなかでは初めての試みというか、(結果が)どうなるかわからないが、キャンプからオープン戦と、ゆっくり上げていくイメージ。『ゆっくり、ゆっくり』と自分に言い聞かせて。緩やかな曲線を描いて開幕を迎えたい」

日米通算164勝。だが、日本復帰した2015年から3年間で1軍登板は1試合だけ。開幕ローテを確約されてはいないが、森監督も「好きなようにやらせている」と承諾済み。過去の実績を考慮しての配慮だ。右肩痛の再発などのアクシデントがないのは最低条件だが、オープン戦の途中経過は関係ない。開幕前のラスト登板で結果を残せば、光は見えてくるだろう。