羽生を待ち続け… 88歳バトン氏“深夜の63連ツイート”に米脚光「目は冴えていた」
2/19(月) 13:32配信 THE ANSWER
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金メダルを獲得した羽生結弦【写真:Getty Images】
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■最後の連覇バトン氏、男子フリーで怒涛のSNS解説「ツイッターとのクールな絆」

平昌五輪のフィギュアスケート男子シングルで66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(ANA)。歴史的な快挙の裏で話題となっていたのは、羽生の前に最後に連覇を達成したアメリカの伝説的スケーターのディック・バトン氏だ。フリーでは実に3時間半をかけ、深夜に渡るまでツイッターを63回更新し、あらゆる選手の実況解説を行った88歳のハイパーぶりが米国で脚光を浴びている。

「ディック・バトンのツイッターとのクールな絆」と特集したのは、米高級紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」だった。バトン氏は男子シングルの試合中、ツイッターを通じて世界中のフィギュアファンに実況解説を披露した。

羽生伝説のフリーの演技では冒頭のジャンプで「4回転サルコウ、美しく、余裕で軽やか」と評価。演技中盤には「ゴージャス…」と感心した様子。演技が進むにつれ、「音楽にそった美しい振り付け。すさまじい劇場だ!」と興奮ぶりが増した。そして、羽生の連覇を見届けると「ブラボー、ハニュウ 記録は並ばれるためのものだ」と粋なメッセージで称賛した。

こうしたメッセージは日本メディアにも大きく取り上げられたが、前日のSPには羽生の3分間の演技で実に6本もツイートを連発。さらに、羽生のみならず、銀メダルに輝いた宇野昌磨(トヨタ自動車)、銅メダルのハビエル・フェルナンデス(スペイン)らの演技に対しても逐一、解説を行っていた。

88歳とは思えないバトン氏は、羽生に自らの記録が並ばれたことを喜んだという。

■日付が変わっても“後継者”誕生を待ち続けたバトン氏「目は冴え渡っていた」

記事によると「素晴らしいスケーティングと思うよ。ハニュウについては最高に素晴らしい気持ちでいるんだ。記録というものは破られるために、そして、並ばれるために存在するんだ」と語ったバトン氏。22年北京五輪で羽生が3連覇を果たせば、自身の記録は抜かれるが、歓迎する度量の広さを示していた。

伝説が生まれた日、実に70年前に18歳の若さで1個目の金メダルを獲得したバトン氏は、ニューヨークの自宅で友人、愛犬2匹とともに五輪を観戦し、ツイッターで解説を続けたという。終盤を迎える頃には時間は夜中の12時半を回っていた。それでも、88歳は精力的にSNSの更新を続けた理由は、ほかならぬ“後継者”の誕生を見届けたかったようだ。

「88歳のフィギュアスケート界の象徴はエネルギッシュで、目は冴え渡っていた。なぜ、そんなことが可能だったのか? なぜなら、平昌での男子シングルプログラムで決着を迎え、日本のユヅル・ハニュウが五輪連覇でバトンに並んだ瞬間だったからだ」

記事では、バトン氏が日付が変わっても羽生の連覇を待ち続けたことを伝えている。ちなみにこの日、バトン氏が1本目の解説の投稿を始めてから3時間22分後、実に63回目の投稿が「ブラボー、ハニュウ」の称賛のツイートだった。

今日19日に行われているアイスダンスのショートダンスでも精力的に解説を続けているが、88歳のバトン氏にとってツイッターは今なお、フィギュア界と繋がり続ける大事なツールなのかもしれない。

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