韓国のトイレ事情(韓国旅行ガイド2012年度版より抜粋)

韓国人は世界で最もキレイ好きな民族として世界中でよく知られていますが、
トイレの使い方は日本とは少し異なるので注意が必要です。
まず、トイレットペーパーを便器に流してはいけないので注意して下さい。
これは下水管の規格が日本よりも細く、紙が詰まりやすいためと、
トイレットペーパーが日本のものより厚みがあり水に溶けないためです。
また、第二次大戦中に日本軍によるソウル大空襲で下水道などのインフラが破壊し尽くされたため、
都市部でも下水道が未整備なところがあるということも大きく関係しています。
下水道未整備地域では、し尿は河川や海へ流されますが、分解されにくいトイレットペーパーが混じっていると、
河口付近で養殖されている韓国海苔や牡蠣に混じってしまうことがあるため、
環境意識が特に高いことでよく知られている韓国人は紙をトイレへ流しません。
これは三ツ星ホテルやショッピングモール等でも基本的には同じなので気をつけて下さい。
排便後に拭いた紙を捨てるためのゴミ箱が必ず備え付けられているので、そこへ捨てて下さい。
公衆トイレなどで紙が無い場合が多くあります。
旅慣れた人や韓国通の方は、現地の人と同様にゴミ箱から比較的キレイな紙を拾って再使用しますが
気になる方はトイレットペーパーを常に持ち歩いた方が良いでしょう。
また日本と違い、手洗い場が備えられてないトイレも多いので、気になる方はウェットティッシュ等も持参しても良いかもしれません。