女子1次リーグで世界ランキング下位が入るB組の最終戦が行われ、
5〜8位決定予備戦に回る日本は韓国と北朝鮮の合同チーム「コリア」を4−1で下し、五輪13戦目で初勝利を挙げた。

1998年長野、前回ソチの両大会はともに5戦全敗だった。1次リーグを1勝2敗で終え、コリアは3連敗。

 日本は第1ピリオド序盤に久保(西武)が先制点を挙げ、小野(御影グレッズ)が追加点。第2ピリオドに1点を返されたが、
第3ピリオドに小池(道路建設ペリグリン)と浮田(ダイシン)の得点で突き放した。

 既に準々決勝進出を決めているチーム同士が対戦したB組のもう1試合はスイスがスウェーデンに2−1で勝ち、3連勝で1位通過となった。

■南北融和演出も3連敗 政治主導、選手は困惑

 韓国と北朝鮮が南北融和の象徴として政治主導で結成した平昌冬季五輪アイスホッケー女子の合同チーム「コリア」

結成以降、選手間では言葉の違いやチーム結成の意義を巡る温度差が表面化。日本戦で五輪初得点を挙げたが、
競技とかけ離れた部分で期待を背負わされた選手らには困惑も見えた。

「シュート」を「打ち込み」と表現するなど、競技用語で英語をほぼ使わない北朝鮮選手と韓国選手の間では当初、意思疎通の難しさがあった。
韓国の朴ジョンア選手は10日、スイスに大敗した初戦後の記者会見で「慣れるまで時間がかかった」と吐露した。

 合同チーム構想は昨年から韓国で浮上しながら、具体化したのは今年1月1日、
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が五輪参加に前向きな姿勢を示してからだ。朴選手は会見で「もう少し時間があれば」と嘆いた。

http://www.sankei.com/photo/story/news/180214/sty1802140016-n1.html