>>693続き
――つまり2回目のキャブダブルコーク1440の出来が悪かったので、もっと点数が悪くてもおかしくなかったと?

 ブーツグラブだったことはショーン本人が一番分かっているはずです。
エッジをつかむ感触がないので、「ヤバい、届いていない」と絶対に分かります。
それでも最後まで滑り切ると、両手を上げて派手なガッツポーズを見せました。
もしかしたらいつもよりガッツポーズを強めにして「俺は完璧だった」ということをアピールした可能性はありますよね。
スノーボードはそもそも格好良くなくてはいけない、美しさがないと勝てないという価値観の競技です。
彼自身もそう思っているはずです。ですが、金メダルを取りたいという気持ちがパフォーマンスを過剰にさせたのかなと思います
。五輪だったから緊張していて分からない、記憶にないと言われたらそれまでですが、その瞬間の感覚としては絶対に分かるはず。
僕も後から見直して分かったのですが、そういうことを含めると、(平野選手の銀メダルが)とても悔しいです。