>>693 続き
あと、ショーンの4連続の2回目、キャブダブルコーク1440はすごくクリーンに見えましたよね?

――下からはそう見えました。

 キレイに見えましたよね。僕も最初はそう思いました。でもスローで見たら違いました。
 先ほどグラブの話をしましたが、きれいで長いグラブが入れば完成度が高いと言えます。
逆に、グラブできていない場合は完成度も低いわけですから、絶対的に点数は出してはいけません。

 しかし、ショーンのキャブダブルコーク1440はグラブをしていなかったんです。
これはスローで見れば分かります。誰が見ても分かります。板ではなく、ブーツを触っているだけでした。
1つ前のランでミスをした技なので、修正しようという気持ちが何かしらの影響を与えたのでしょう。
要は届かなかったのです。

 これは結構ありがちなのですが、もっとレベルが低い大会では“つかんだ振り”をする選手もいて、
「ブーツグラブ」と呼ばれます。ショーンのあれはまさしくブーツグラブ。
今さらの話ですが、誤審でした。