ジャンプ台のプロフィールに、これ以上遠くに飛んだら危険な地点を示す「ヒルサイズ」というのがあって
スタート地点を上下させたり、飛ばすタイミングを計ったりして、最長不倒距離がヒルサイズ近辺になるように
人為的にコントロールして競技が行われる
言うまでもないが、飛距離は選手個人の力量もあるが、風にも影響される
レベルの低い女子はまだしも、男子の場合、強風の時は様々な危険因子をはらむことになる

先日の男子ノーマルヒルの試合は、方向も強さも乱れまくりの強風が吹いており
度重なる中断、めちゃくちゃなゲートの上げ下げと、選手達を淀みなく安全に飛ばすのは不可能、制御不能な試合だった
その上、気温がマイナス10度以下、度重なる中断で薄いジャンプスーツだけで待たされる選手達の身体は
手足の感覚がなくなるほど、大げさではなく凍り付くほどだった

強風や極寒が成績に影響したから、多くの選手や関係者から文句が出たのではなく
安全に試合を続行するような状況とはかけ離れていたからだ、条件が公平とか不公平とか以前の問題
けが人がでなかったからよかったものの・・・