下町ボブスレー、五輪挑戦の6年間。
町工場の親父が捧げた匠の技と誇り

何もないところから、モノを作り上げていく。

 街の産業がどんどん衰退していくことを、指をくわえて見ている訳にはいかない。この地域の技術力を広く世間に知らしめたい。

「一番のPRってなんだろう」

「オリンピックで使われる道具をみんなで作ったら、これは最大の成果になる」

「オリンピックで使われる何かを作って、子どもたちに『あれは俺が作ったものだ』と、言いたい」

 会合ではこのような話し合いを続けてきた。

「私たちの強みは“何もないところから、モノを作り上げていくこと”です」と、細貝は語気を強める。

「フェラーリだって、BMWだって自社で検証コースを持つなど、最高の環境で作り上げてきますが、私たちも決して負けません。
“ものづくりのよろずや”なのです。
日本のものづくりの強みは、大手メーカーの開発を支える我々のような小さな町工場の技術の集積なのです」
http://number.bunshun.jp/articles/-/828370?page=5

正に烏合の衆