https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180207-00000010-nkgendai-spo
裁判記録に記載 貴乃花親方“付け人殴打10発”の一部始終

元付け人は事情を説明して謝罪したが、貴乃花親方に胸ぐらをつかまれ、
往復ビンタを10発ほど浴びたうえ、拳でも顔面を10発以上殴られたという。

 口の中は切れ、血しぶきが飛び散った。下着姿だった貴乃花親方のTシャツ
にも返り血が付着した――。

 以上が、元付け人が師匠に振るわれた暴力の一部始終らしい。

■「引導を渡してやろうか」

 貴乃花親方のターゲットとなったのは、元付け人に限らない。あるときは指
輪をした手で弟子の顔面を殴り、目の上をパックリ割ったこともあったという。
この件についても、部屋のみんなが知っている、と元付け人は証言している。

 陳述書には貴乃花親方の発言についての記述もある。

 日馬富士傷害事件の被害者である貴ノ岩は、地方場所の際、宿舎に同郷のモ
ンゴル人の友人を連れ込んで、宿泊させていた。宿舎は関係者以外、立ち入り
禁止にもかかわらず、だ。しかし、あるとき、その友人が宿舎で貴乃花親方と
鉢合わせてしまった。

 元付け人は16年の7月場所中に、貴乃花親方から、「最近、バスカ
(貴ノ岩の愛称)どうだ?」と聞かれ、続けて「親方な、バスカの友人と
宿舎のトイレで鉢合わせたんだ。そういうことはよくあるのか?」と質問さ
れた。

 元付け人が「そうですね」と答えると、貴乃花親方はこう言ったという。

「そうか。もうアイツは十分稼いだから、そろそろいいだろう。
引導を渡してやろうか」

 その7月場所中、普段は稽古場で細かく注意する貴乃花親方が、貴ノ岩に
対しては何の指導もしなかったという。