----ハリルホジッチ監督は、日本はPKを獲得することができないと言っています。

べンゲル:PKを獲得するという「ずる賢さ」がないから。

ハリルホジッチ:日本人には「ずる賢さ」と「デュエル」を説明する必要があった。

べ:「ずる賢さ」とは自分寄りにルールを最大限に活かすということ。日本の正直な性格は大好きだが、「ずる賢さ」はマイナスな意味ではない。

ハ:サッカーでは知能の一つだ。

べ:相手の弱みを利用する。

ハ:決して悪意がある行動ではない。日本では考え方が違うようだ。

べ:日本人は「イカサマ」という意味で捉えてしまっている。

ハ:「狡猾さ」という言葉が的確だと思う。言葉の意味を日本人に伝えるのに苦労している。
日本代表は直接FKでのゴールが5年間ない。今まで15試合で1回だけPKを獲得したけど、それ以外ではFKでさえ奪えていない。
私は選手に「ずる賢さ」「狡猾さ」を説明しているが、それは決して「イカサマ」ではない。
アーセンがそのことについて話してくれてうれしい。

べ:FWはペナルティエリア内に入ったら王様なんだ。それを日本人は忘れている。
エリア内では、DFは安易にファウルをできない。タックルが見えたら自分の足を前に出せばいい。

ハ:体を前に入れることもできる。

べ:倒されたらPKだ(笑)。

ハ:そしてレッドカードも出る(笑)。

べ:でもそれは「イカサマ」ではない。ルールを最大限に活かすということだ。
そういうプレーや考え方はなるべく若い時に身に付けなければいけない。
FWにとって大事なことは、DFが嫌がる場所でプレーできるかだ。