◆「常に嫌なところに顔を出していた」 FW小林とMF中村の川崎コンビを挙げる
 
ドイツのハノーファーからセレッソ大阪へ16年夏に復帰した日本代表MF山口蛍は、昨季中盤で存在感を放つと、ルヴァンカップと天皇杯の二冠達成などクラブ史上初のタイトル獲得に大きく貢献した。
山口は昨季J1 リーグで32試合にフル出場して2ゴールの結果を残した一方、チームは優勝した川崎フロンターレ、2位の鹿島アントラーズに続く3位でフィニッシュ。山口とクラブにとって、充実のシーズンだったと言える。

2014年のブラジル・ワールドカップ(W杯)に出場し、日本屈指のボランチに成長した山口だが、1対1で対峙して嫌な相手がJ1のライバルに存在するという。
3人の名前を挙げたが、そのうちの二人は川崎の選手だった。ルヴァン杯決勝で対戦した川崎は、リーグ戦を初制覇。まさしくその中心として稼働した日本代表FW小林悠と元日本代表MF中村憲剛を名指ししている。

「悠くんは点を取っているし、点を取る形をいっぱい持っていた。僕としては一番FWとして嫌な動きをされたイメージがある。憲剛さんは(ボランチで)マッチアップすることが多いけど、常に相手の嫌なところに顔を出していた。
ボールを持つ時でも、ワンタッチで捌くのか、トラップをするのか、それが分からないことが多かった」

確かに17年シーズンの小林は相手に脅威を与える存在だった。リーグ優勝を懸けた12月2日の最終節・大宮アルディージャ戦でハットトリックを達成し、通算23ゴールで自身初の得点王に輝いている。
37歳の中村は、熟練された技術と老獪な駆け引きが際立った。日本代表の中盤を支える山口でさえ、川崎をけん引した小林と中村に対しては少なからず苦手意識があったようだ。

◆3人目は共通点の多い若獅子のごときMF
 
そして山口が、最後の一人として口にした名前が「井手口陽介」だった。バヒド・ハリルホジッチ監督が率いる日本代表で同じポジションを争うライバルであり、目覚ましい成長を遂げている21歳のMFだ。

昨季ガンバ大阪でリーグ戦30試合(4得点)に出場した若武者は、今冬にイングランド2部リーズ・ユナイテッドへ移籍。すぐにスペインのクルトゥラル・レオネサにレンタル移籍となり、今季はリーガ2部でプレーする。

運動量が豊富で、ボール奪取能力に長けるなど、二人の共通点は多い。まるで4年前のブラジルW杯を控えた頃の山口のように、恐れを知らない若獅子のごとき勢いもある。
今年のロシアW杯だけでなく、日本代表の中盤を長年担う逸材として期待される井手口だが、山口もまたそのポテンシャルを認めているようだ。

2/4(日) 21:11配信 フットボールZONE
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