【平昌=時吉達也】3日に行われた平昌五輪の開会式のリハーサルで、式典進行の業務を担当していたボランティアスタッフ100人超が五輪組織委員会への不満を訴え、急遽ボイコットをしたことが組織委関係者への取材で分かった。組織委側はこの事実を認めた上で、「必要な人員を確保しており、式典運営に支障はなかった」としている。

 組織委の説明などによると、この日のリハーサルで業務に従事する予定だったボランティア249人のうち109人が昼の集合時間から1時間を過ぎても姿を見せなかった。

 その後、代表者3人が組織委に直談判し、極寒の屋外で1時間以上待たされることもある移動バスの不備について改善を要求。組織委幹部が謝罪し、午後8時の式典開始までに71人が業務に復帰した一方、38人については所在の確認が取れなかった。

 平昌五輪のボランティアをめぐっては、勤務環境などについて参加者から不満が続出。1月末までに2100人超が離脱していた。


2018.2.3 23:59
http://www.sankei.com/pyeongchang2018/news/180203/pye1802030013-n1.html