■貴乃花は激昂! 「白鵬」最凶の所以は「特注サポーター」の異常硬度(上)

ガチンコで22回の優勝を果たした「本物の大横綱」から見れば、白鵬(32)は「卑怯な横綱」に過ぎない。
平幕力士に連敗し、逃げるように初場所を休場した白鵬が装着している右ひじのサポーター。
貴乃花親方(45)がタニマチに明かしたのは、その「特殊性」だった。

速報まもなく理事選 直撃に「貴乃花」が語った「貴ノ岩が落ち込んで落ち込んで……」
かち上げと張り手が使えなければ、白鵬の勝率は今の半分になる――。
初場所が始まる前、白鵬が所属する宮城野部屋の関係者はそう「予言」していた。
横綱になってからの白鵬の勝率は約9割だが、今場所は4日目で勝率が5割になったところで休場を決断。
宮城野部屋関係者の予言は的中したと言って良かろう。

初日、2日目は辛うじて勝ち星を掴み、迎えた3日目。
前頭筆頭の北勝富士との一番は、
「白鵬の完敗でした。立ち合いの際に手をつけられないなど、相変わらず不安定でしたし、すぐに相手の押しに棒立ち状態になってしまった。
最後は横向きに押し出されており、なすすべもなく負けた、という取り口でした」(ベテラン相撲ジャーナリスト)

4日目の相手は前頭二枚目の嘉風(よしかぜ)。
先場所、敗北したことが納得できず、土俵上に仁王立ちするという暴挙に出て猛批判を浴びた「因縁の相手」である。

「嘉風が左から差してきたところを白鵬が右からおっつけて左のど輪を狙ったが、それがすっぽ抜けてバランスを崩し、はたき込まれてあっけなく土俵に手をついてしまいました」(同)

前人未到、40回の幕内優勝に歴代最多勝ち星。
あらゆる記録を次々に塗り替えてきた「最強横綱」は、かち上げと張り手が使えないだけでこれほどまでに弱くなるのか……。
そう感じた相撲ファンは多かったに違いないが、白鵬自身も醜態をさらし続けることに耐えられなくなったのだろう。
両足親指のケガを理由に休場し、早々に初場所の土俵から“逃亡”してしまったのである。

「今場所の白鵬は何をやっていいのか分からず、自分自身を見失ってしまったかのようでした。
優勝40回の金字塔を打ち立てた“大横綱”にはとても見えなかった」(同)

■「卑怯な横綱」

貴乃花親方が有力タニマチに初場所の感想を述べたのは、白鵬が休場を決断したのと同じ頃である。
白鵬に関しては、取組の内容には触れず、
〈彼(白鵬)が巻いているサポーターというのは特殊なものらしい。どうやら業者に特別に作らせて、一般の物よりも硬めに出来ているそうです。そういうものを使うのは卑怯です〉
と指摘した上で、次のように語ったという。

〈相撲の土俵の上というのは真剣勝負の世界だが、一歩相手が土俵から落ちたならその相手を助けにいくような誠意の気持ちをもたなければなりません〉

貴乃花親方が言及したサポーターは、確かに今場所も白鵬の右ひじに巻かれていた。
そのサポーターの詳細とそれに関する「疑惑」については(下)で後述するとして、まずは今場所、白鵬が封印せざるを得なくなった「かち上げ」に触れておきたい。

「かち上げは相撲などで使われる技の1つ。鉤状に曲げた腕で、相手の胸の辺りを狙って突き上げるように体当たりする技です。
しかし、白鵬は相手の顎よりも上にひじをぶつけている。あれはかち上げではなく、エルボースマッシュです」(相撲記者)

スポーツ評論家の玉木正之氏もこう話す。

「あれはエルボースマッシュ、ひじ打ちですから、“かち上げ”と表現すべきではないと思います。
白鵬は自分のひじでフック気味に相手の顔や顎を狙ってみたり、時には上から斜め下に振り下ろすひじ打ちを行うこともあり、明らかに反則。
横綱としてのあるべき姿とか、そういう問題以前に、彼は反則技で勝ってきたことを自覚した方がいい」

■豪栄道を「破壊」

その反則技がいかに危険なシロモノかは、取組の映像を見れば一目瞭然である。
例えば、2016年の夏場所。
白鵬のエルボースマッシュの餌食になったのは関脇の勢(いきおい)だった。

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