昨年(2017年)7月、ネットの匿名掲示板で話題になり、奥さんの写真が出た。
これを見た一人が、「そりゃこのブスが嫁ならキャバクラ行くわ」と書き込んだ。むろん匿名でだ。
ところが11月、井納選手の妻から投稿者に通知文が届き、さらに12月半ば訴状が届いた。
原告は井納選手の妻(20代後半)、投稿者の20代の女性・会社員Aさんに対して、
191万9686円の慰謝料と訴訟費用の被告負担を請求していた。

井納投手の妻は掲示板に対し情報開示を請求。
AさんのIPアドレスを入手して、ネット提供会社(あるいは携帯会社)から個人情報(氏名、住所、電話番号)を得た。
情報開示は、権利侵害が明白、正当な目的がある場合などで認められるという。
清水陽平弁護士は「基本的には拒否されるので、裁判が必要になる。一般の人には難しい」という。
このケースは、それを突破したわけだ。通常、相手を特定するまでに、8?9か月、裁判に1年以上かかるという。

ただ、弁護士費用などで、これに77万円を要した。訴状には、これもAさんに払えといっている。