2017年12月、韓国の人気アイドルグループSHINeeのメンバー・ジョンヒョンさん(27)が自殺したというニュースが話題となった。
日本にもファンが多いK-POPグループのメンバー訃報に悲しみの声が多数、あがった一方で、おじさまがたの間では「SHINeeって何? 男?女?」「K-POPってまだあったんだ」という声が聞かれた。

だが、ここ最近、再びK-POPブームが起こりつつある。例えばK-POP人気の柱だった東方神起の復活。彼らは約2年間の兵役義務を終え、2017年夏に活動再開を発表した。
11月から日本でも、札幌ドームを皮切りに史上初の3度目となる5大ドームツアーの開催。同時にベストアルバム『FINE COLLECTION 〜Begin Again〜』を10月にリリースし、話題となった。

年末に発売されたシングル「Reboot」は初日に約8万枚を売りあげ、その人気ぶりを見せつけた。こうした過去に人気だったアーティストに加え、若手アーティストも続々登場。
防弾少年団やTWICE、BLACKPINKなど新世代グループが注目を集めている。

「音楽市場で苦戦が続き、アイドルグループなども厳しい戦いを強いられている状態です。その中で防弾少年団などはドームツアーを埋められるほどにまで成長し、ジャンルとして継続して人気がある印象です。
あと、韓国の芸能界は日本とはまた違ったルールがあるので、日本では大手レーベルでもなかなか手を出しづらい。結果、類似アーティストが乱造されすぎず、固定ファンをじっくり囲えることも強みとなっている」(音楽誌の編集者)

 再ブームというよりも、K-POPが継続して安定した人気を誇っていたなか、日本のアーティストがヒット作に恵まれなかったことで、自然と注目が集まった結果なのかもしれない。
東方神起や、そこから派生したJYJやBIGANGもブームとしては下火になって以降も人気は変わらず、女性週刊誌などでも常に特集が組まれていたからだ。

「新世代グループのコアなファン層である女子高生たちは、彼女たちの母親が最初のK-POPブームにハマった層なんです。近頃では、親子でライブに行く人も多いんです」(女性誌の編集者)
そしてこうした流れはK-POPだけにとどまらず、韓国カルチャー全般に影響を及ぼしている。

「特に若い女性は韓国カルチャーを熱心に受容しています。コスメやファッションもインターネットを使って手軽に買うことができますし、旅行も下手に国内旅行をするより安く行ける。
ファッションブランドでも、DHOLICやSTYLE NANDAなど韓国ブランドが日本に出店して成功しており、韓国コスメもエチュードハウスやスタイルナンダ系の3CEなどが女子高生に爆発的な人気を呼んでいる。
音楽にファッション、映画俳優とその時々のブームは違いますが、コンテンツとして常に固い需要があります」(ティーン向け番組を制作するディレクター)

 ツイッターやインスタグラムなどSNSでのつながりが密なティーン層の間でK-POPが広まっているようだ。
一方で、TWICEや防弾少年団は今のところ東方神起やBIGBANGほど日本で知られた存在ではなく、まだまだ地上波の番組への出演ハードルは高い。

「やはり最初のブームの頃は、日韓両国の関係性といった背景も含めて目新しさがあり、それが爆発的な話題に繋がった。韓国のアーティストが片言の日本語で『愛してます』っていうだけでファンの心をつかめたんです。
また、日本のアイドルはなかなかやらなかった、セクシー路線や肉体美を見せつける演出方法も、すでに飽きられてしまった。

地上波の番組になかなか出られないとなると、主婦層や高齢者層を取り込んだ全体的なブームになりづらい。まずはBIGBANGのG-DRAGONのような大スターが出てくるかどうかが今後の鍵になると思います」(前出の音楽誌編集者)
爆発的なブームの到来はまだ先といったところだろうか。いずれにしてもK-POP人気が衰えることはなさそうだ。(ライター・今市新之助)

1/22(月) 11:30配信 AERA
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180118-00000062-sasahi-ent

2018/01/23(火) 06:46:51.61
http://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1516657611/