1/21(日) 9:26配信
出ては休んで…横綱の“覚悟”に欠けた稀勢の里は再起絶望

「体に張りがなく、土俵入りのときも胸がぶらぶらと揺れている。そりゃ、お相撲さんだから普通の男性より胸はありますが……あれではまるでおっぱい。不摂生をさらけ出している」

 相撲評論家の中澤潔氏もため息をつく。

 左胸の古傷を理由に、6日目から休場となった横綱稀勢の里(31)。5日目は嘉風に敗れ、1勝5敗という不甲斐ない成績で今場所を終えた。横綱の5場所連続休場は2002〜03年に6場所を休んだ武蔵丸(現武蔵川親方)以来、14年ぶりだ。

 稀勢の里はちょうど昨年の1月場所で優勝し、横綱昇進を決めた。しかし、3月場所で左胸、左上腕を負傷すると、満足に相撲を取れず、休場が続いていた。師匠の田子ノ浦親方は「体も心も作り直さないといけない」と話しているが、冒頭の中澤氏は「難しいでしょう」と、手厳しい。

「稽古を必死にやっていないのは、体を見ればわかること。にもかかわらず、本場所に出てきたのがそもそもの間違いです。これで15日間取りきれると思ったもくろみも甘い。精神的に幼い、過去最低の甘ちゃん横綱ですよ」

 稀勢の里は3敗目を喫した翌18日の朝稽古後に、「やると決めたからには最後までやり抜く」と報道陣に語っていた。それが舌の根も乾かぬうちに休場では、拍子抜けもいいところ。横綱として、あまりに軽いと言われても仕方がないだろう。

■必死の横綱鶴竜とは対照的

 協会内でも評判は散々。ある親方は「出ては休んでの繰り返し。もう期待なんてできないよ」と吐き捨てたほどだ。

「『この状態では15日間、横綱としての成績が残せない』と初日から休場すべきだった。しかし、稀勢の里は全休する勇気もなく、かといって死に物狂いで稽古をするわけでもない。ここまで6戦全勝の横綱鶴竜とは対照的です。鶴竜は今場所の成績に進退がかかっているので、必死さが伝わってくる。稀勢の里に足りないのは本人の覚悟と自覚なのですが、どうも横綱を『大関の延長』と見ているフシがありますからね。どこまで自分を追い込めるやら……」(中澤氏)

 昨年は14年ぶりに誕生した日本人横綱として期待を集めた稀勢の里。わずか1年でここまで凋落しようとは、誰も思ってなかったに違いない。

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