年末年始に増加する番組といえば、ネタ番組だ。一見、芸人が次々登場し、ネタをするだけなので、どの番組も同じようなものだと思われがちだ。
けれど、やっぱり見ているときの印象や面白味は、それぞれの番組によってまったく違う。

 たとえば、『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ)は、芸人たちが気合が入っているのがよく分かる。この番組では、スタジオ収録にもかかわらず、
スタッフがこだわり、あたかも演芸場のような舞台と客席をセットで再現しているのだ。これにより観客の反応もよく、笑い声も反響するため、
芸人たちもノッていく。その熱と気合が画面を通しても伝わってくる。

 そんな風に様々な特色のあるネタ番組の中で僕が大好きなのが、

 年末恒例の『爆笑問題の検索ちゃん 芸人ちゃんネタ祭り』(テレビ朝日)だ。これはもともと2005年からレギュラー放送されていた雑学クイズ
番組の年末特別企画として始まった。『検索ちゃん』のクイズ回答者は基本的に芸人だけ。だったら、そのメンバーにネタをやってもらおう、
というような発想だったのだろう。レギュラー放送は2009年に終わったものの、年末特番の「ネタ祭り」だけは、存続しているのだ。

http://bunshun.jp/articles/-/5808