本拠地セントルイスで記者会見、日本で「カーブに安定感がついた」

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巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手が13日(日本時間14日)に本拠地セントルイス入りし、地元メディアを相手に記者会見を行った。巨人で成功を収め、好条件でのメジャー復帰を勝ち取った右腕は、溢れんばかりの“日本愛“を明かしている

 オフには、レンジャーズ時代と同様に髭を蓄えていたマイコラス。しかし、この日は“巨人スタイル”のツルツルフェイスで取材に応じた。

 メジャーではパドレス、レンジャーズの2球団で37試合登板(10先発)、4勝6敗、防御率5.32という実績しかなかった右腕だが、2015年に巨人に加入し、NPB通算62試合登板で31勝13敗、防御率2.18と躍進。昨年末に自由契約となると、名門カージナルスと2年総額1550万ドル(約17億2100万円)の契約を結び、メジャー復帰を果たすこととなった。

 サクセスストーリーを歩んだ“逆輸入”選手の会見では、地元記者から日本時代のキャリアについての質問が集中。最も向上した球種を聞かれると「カーブに安定感がついたと思う、プレートの両サイド、そして低めに集められるようになった。スライダーもそうだね」と変化球に手応えを示した。

巨人ファンに感謝「彼らは本当に力をこめて応援してくれた」

 また、NPBを経験する前後の自身の変化については「日本に渡る以前は、直球とカーブ、時折スライダーという感じだった。日本でのシーズンを経てもっと完成された投手になれたと思う。直球、カーブ、スライダー…チェンジアップも混ぜて、球速の変化もつけてカウントも整えて…そんな感じだね」と話しており、投球の幅が広がったと感じているようだ。

 さらに、恋しく思っている日本のものがあるかと問われると「そうだね、ファンだよ」と即答。「彼らは本当に力をこめて応援してくれた。試合は完売になるし、トランペット、ホーンなども使ってくれて。素晴らしかったよ」と、地元メディアに対して巨人ファンへの感謝の思いを明かしている。

 先発ローテーションの一員として期待されている右腕。名字の「Mikolas」の発音についても聞かれ、「マイコラス…!」と答える場面もあるなど、まだまだ米国での知名度は低い。それでも、巨人で見せたようなピッチングができれば、米国でも確固たる地位を築けるはずだ。

 名門球団で先発を務めることについては「光栄に感じている」と話し、「競争に身を投じるのは好きだし、全身全霊をかけてプレーするつもりだ。ピッチング、バント、フィールディング、ダグアウトからの応援など…勝つために出来ることはなんでもしていきたい。勝ちたいんだ」と並々ならぬ意気込みを明かした。日本への感謝の思いを胸に、4年ぶりのメジャーのマウンドに上がることになる。

1/14(日) 14:05配信
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