広島は14日、新シーズンに向けた新加入選手発表記者会見を行った。
J2徳島から加入したDF馬渡和彰(26)は「J3からキャリアをスタートして、やっとたどり着いたJ1の舞台なので頑張りたい。
サイドでの攻撃的なプレーがストロングポイントです」と抱負を語った。

市立船橋高、東洋大を経て14年にJ3鳥取に加入した馬渡は、16年にJ2金沢、17年にはJ2徳島へ移籍。
昨季は徳島で両サイドバックなどをこなし、4得点9アシストと持ち味の攻撃力をいかんなく発揮した。

その一方で、最も世間の注目を集めてたのが、昨年4月29日の千葉戦(フクアリ)。

前半14分、馬渡は左サイドに出たパスを相手GKと競り合って追いかけ、ボールはタッチラインを割った。
相手GKがゴール前に戻る前に、すぐ試合を再開しようとしたが、そこでボールボーイからスムーズに新たなボールが供給されず。
思わずボールボーイに詰めより、軽く肩を小突いてボールを奪い取ってしまった。

この行為でレッドカードを受け、2試合の出場停止処分に。ボールボーイにも謝罪し、それ以上の大きな騒動とはならなかったが
「迷惑をかけてしまった。大人にならないといけないと、強く思いました。自分をコントロールできないと、相手をコントロールできるはずがない」と深く反省。

その後、ピッチでは出場停止2試合を除いた39試合にフル出場。そのプレーが広島の目に留まり、念願のJ1からオファーを受けた。

「あの時は自分が未熟でした。それでもオファーをくれた広島には、感謝しています。
徳島のみなさんには、迷惑をかけてしまったけど、J1は目標だったので(移籍を)決断しました」と
神妙な面持ちで語った馬渡。

J2屈指の“攻撃的サイドバック”は、城福新監督を迎えて昨季の15位からの浮上を狙う広島で、初の自身初となるJ1に挑む。

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