【キンコン西野Facebook動画】2018年1月11日(24分間/自宅)
https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/videos/799010600303304/

簡単に説明するとレターポットって、文字を通貨にしたものですね。
たとえば皆さんの言葉が人生のうちに100文字しか使えないってなったら。
あなたの言葉のうち20文字で家とか買えると思うんです。それぐらい価値がある。
100文字のうちの20文字使うって相当のことだから。

で、僕たちの言葉になんで価値がないかって言うと、言葉の無制限性にあると
思ったんです。つまり言葉を僕たちは永久に使えるってことになってるから、
だから僕たちの一文字、一文字には、えー、それほど価値が生まれない。
であれば、えーとー…言葉…持ち言葉…? 持ち文字数みたいなものを、
締め切りを決めてしまえば、あと今日中、あと40文字しか使えないっていう、
文字数を決めてし・ま・え・ば、えーと、そん中から絞り出される言葉にはすごく
価値が出るだろう。それは通貨になんじゃねーかってことがレターポットの着想ですね。

あのー、仕組みはすごく簡単なんですよ。運営から一文字5円で買うんですよ。
で、たとえば僕があなたの誕生日に100文字打つとする。
すると、僕は運営に500円払うわけですよね。
で、あなたのレターポットに100文字が振り込まれる。
で、今あなたのポットに100文字の貯金があるっていう状態ですね。
これをまた誰かの誕生日ん時に、100文字を貯めて貯めて貯めて1000文字にして、
その誕生日の人が断捨離の人だとして、「物あんまり要らない」っていう人だとして、
その人がレターポットをやってる人だったら1000文字振り込んであげる。(パチン!)
すると振り込まれたこの人はこの1000文字の価値を知ってるわけじゃないですか。
レターポット使ってるってことで。
この人は「あ、5000円振り込んでくれたんだな」ってわかるじゃないですか。

するとどういうことが起こるかって言うと、本来、日本円の5000円を
振り込まなきゃいけなかったところ、レターを振り込むことで、えと、
振り込まなきゃいけなかったはずの日本円5000円を振り込まなくて
済んだわけだから、その瞬間5000円が浮いたっていう状態ですね。
つまりその瞬間、5000円があなたの手元に入ったっていう状態です。
…みたいな感じで、みんながみんなこの一文字の価値を知っていれば、
それは通貨になりうる。