ところが、2人はお互いのことを忘れていなかった。2016月8月、リオ五輪のサッカー決勝戦が行なわれたマラカナン・スタジアムにブルーナさんが応援に駆け付け、優勝を果たした試合直後、
ネイマールがスタンドへ駆け寄ってブルーナさんを抱き締めた。その翌日に行なわれた男子バレーボール決勝の試合を一緒に観戦し、3度目の交際が始まった。

2人は再び仲睦まじい写真を頻繁にインスタグラムに載せるようになり、今度こそ交際は順調に進展するかと思われた。
ところが、昨年6月、ネイマールが意を決して結婚を申し込んだところ、ブルーナさんが「まだ若すぎる」とすげなく拒絶したのだ。

結婚すれば彼女もフランスへ移り住むことになり、それはブラジル国内での女優としてのキャリアの中断を意味する。
「サッカー選手は娘の結婚相手として好ましくない」と考える両親の意向も働いていたようだ。ネイマールは落ち込み、「2人で話し合った結果、別れることになった。でも、これからも彼女の幸せを願っている」と語った。

しかし、ネイマールはやはりブルーナさんのことを忘れられなかった。昨年暮れ、年末年始の休暇をブラジル北東部の島で一緒に過ごすことを提案すると、ブルーナさんも承諾。
今年の元日、ネイマールが自身のインスタグラムにブルーナさんの頬を手で抱えてキスをしている写真と「愛してるよ」というメッセージを掲載し、交際復活を高らかに宣言したというわけだ。

一連の恋愛模様からうかがわれるのは、ネイマールが自分の好きな対象にとことんのめり込み、それを手に入れるための努力を惜しまず、何があろうと決して諦めない性格の持ち主だということだ。
これは、子供時代からサッカーが大好きで、「努力」というよりは「好き」という気持ちで自分なりに工夫しながら練習を重ねてステップアップし、ついには驚くほどの高みにまで到達したこととも重なる。

その一方で、これだけ破局を繰り返すのは、ネイマールは精神的にまだ幼いところがあり、相手の気持ちを察する思慮深さや忍耐力が十分ではないということだろう。
これも、試合中、マーカーからファウルや乱暴なタックルを受けて激高し、ラフプレーをやり返してイエローカードをもらうことが多い悪癖と通じる。

今年、セレソンがワールドカップで6度目の優勝を遂げるためには、エースの大車輪の活躍が欠かせない。
そのためにも、彼には安定した心理状態でプレーしてもらいたい……。ブラジル国民は、若い2人の恋愛の行方をハラハラしながら見守っている。

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