楽天の即戦力新人が10日、弱点を露呈した。楽天生命パークでの新人合同自主トレで、育成を含む10人は有酸素運動の能力を測る
「20メートルシャトルラン」を実施。ドラフト1位・近藤弘樹投手(22)=岡山商科大=が76本で9位、同2位・岩見雅紀外野手(23)=
慶大=が71本で最下位に沈んだ。

まさかの光景だった。「ドレミ…」の電子音に合わせ20メートルを往復する体力測定。121本で1位のドラフト6位・西巻賢二内野手(18)
=仙台育英高=はまだ余裕の表情で走る中、岩見が最初に脱落し、すぐに近藤の足も止まった。岩見が「けっこう最初の方からしんど
かった。慶応では長い時間のダッシュはないので…」と苦悶(くもん)の表情を浮かべ、近藤は「まあ、こんなもんでしょう」と苦笑い。
キャンプ1軍スタートが内定する2人が、早々に仲良く?座り込んだ。

スポーツ庁が16年に集計したデータでは中学生の平均が85・9本でまさかの「中学生以下」。ともに小学生以来の計測で、当時よりも
数字が下がったと言う。とはいえ、東京六大学史上3位・23本塁打の岩見は体重が「114、5キロ」あり、最速150キロ超の右腕・近藤
は96キロ。ともに大きな体が、パワーの源とあって仕方ない結果とも言える。

07年の田中(現ヤンキース)も97本で最下位だった。キャッチボールやティー打撃では元気いっぱいだった2人。岩見が「ベースランニ
ングや塁間は走れるので大丈夫」と言えば、近藤も「体力は必要だと思うので、ここから頑張りたい」と前を向いていた。(安藤 宏太)


報知
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