ロサンゼルス・ドジャースからFAとなり、去就が注目されているダルビッシュ有投手。今オフのFA市場では最高の先発投手と評価されており、11日には移籍先候補が5球団に加え、秘密の1球団が存在すると自身が公言したことから動向に注目が集まっている。

 本人の明言もあって日米間で去就の話題が賑わいを見せた一方、米国紙「ロサンゼルス・タイムズ」では11日(日本時間12日)付で特集を掲載し、ダルビッシュの獲得に否定的な見解を示した。

 ダルビッシュは移籍先候補の6球団目を公言していないことから、ドジャースにも獲得可能性があると見られているが、記事では獲得に猛反対。ワールドシリーズの舞台で試合を2度壊したダルビッシュへの不満は大きく、ロサンゼルスのファンやメディアの怒りは未だに冷めていないようだ。

 昨季途中にトレードでドジャースに移籍したダルビッシュは、ポストシーズンでの活躍を期待され、リーグ制覇までは大きく貢献したが、いざワールドシリーズでは第3戦と第7戦でKOされ、ドジャースは1988年以来となる世界一を逃した。

 ポストシーズンの通算成績が振るっていない絶対的エース・カーショウが昨季のポストシーズンでは好投を見せただけに、ダルビッシュの炎上が一際目立ってしまった。また、ドジャースのローテーション投手は充実しており、ポストシーズンのためにダルビッシュを獲得したにも関わらず、結果を残せなかったことも印象を悪くしているようだ。

 同記事ではダルビッシュが登板した第7戦を「メジャーリーグ史に残る最悪な試合」と評し「彼がこの試合限りでドジャースのユニフォームを二度と着ない想定ができることだけが幸いだった」と強い口調でコメント。結果を残せなかった右腕を痛烈に批判した。

 また、ダルビッシュの「今回の経験を糧に、もう一度ワールドシリーズに戻ってきて今度は良い投球が出来るようにしたい。そして、今後はそれが達成する機会のあるチームの一員としてプレーをしたい」というコメントについては、「なんて強い言葉で、素晴らしい目標だ。それはカブス、ヤンキース、アストロズを筆頭とした他29球団で達成できるだろう。でも、ドジャースではもう不可能だ」と復帰に大きく反対した。

 複数球団が獲得に興味を示している一方、ロサンゼルスでは未だに批判の声が止まっていないダルビッシュ。FA市場での評価は非常に高くなっているが、果たして今季はワールドシリーズの舞台に返り咲き、リベンジを果たすことはできるだろうか。

2018年1月12日 8時53分 ベースボールチャンネル
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