闘将は名将ではなかった 落合に完全否定された恐怖政治的手法

「アメとムチを巧みに使い分け、人の心をわしづかみにする。人心掌握術は誰もが認めるところ。
ただ、特に中日監督時代はムチが激烈だった。選手を顔の形が変わるまで殴る。相手の口、
鼻から血が噴き出しても、なお手を上げる。鉄拳指導に免疫がある古い世代のOBですら、
あれはやり過ぎ、と目を背けるほどだった。今となっては、あれも愛情の裏返し、
と美談として語られているけど、当時、殴られた選手の中には、なんでここまでやられなきゃいけないんだ、
と涙を流すのが何人もいた。そういうやり方に対するアレルギーが球界にはあった」

そんな監督星野を、真っ向から否定したのが、落合博満だ。星野が2度目の中日監督を退任した
2001年の3年後、チームを率いることになると、契約前のコーチ陣一人一人にこんな趣旨の念書を差し出し、
サインをさせた。

【いかなる理由があっても選手には手を上げてはいけない。守れなかった場合は解雇する】

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/220907/2