メディア出演も数多い経済評論家の三橋貴明氏(48=本名・中村貴司)が10代妻への傷害容疑で警視庁高輪署に逮捕された。逮捕容疑は5日午後7時ごろ、自宅で10代妻に足をかけて転倒させ、顔を平手で殴ったり、腕に噛みついたりして、全治1週間のケガを負わせた疑い。8日に同氏は釈放された。警視の調べに同氏は「何もしていない」と否認しているが、昨年9月と11月にも同様のトラブルで妻から110番があったという。

 三橋氏は外資系IT企業勤務などを経て2008年に独立。ネット掲示板「2ちゃんねる」での発言をきっかけに評論家デビューを果たし、多数の著書も執筆している。その活躍ぶりはめざましいが、一部で同氏の経済理論は「オカルト」との指摘もある。

 2010年には参院選比例代表で自民党から立候補も落選。先月13日には、安倍晋三首相と会食したことをブログで公開し、政策に批判的な意見を伝えたとして「近い将来、私に何らかのスキャンダルが出るか、痴漢冤罪(えんざい)で捕まるか、弊社に国税が来るのは避けられないでしょう」と意味深に書き込んでいた。政界関係者の話。

「ただの2ちゃんねらーが一国の首相と会食するまでに上り詰めたのだからたいしたもの。国家権力に怯える様子も『自分は大物なんだ』というアピール。今回の逮捕で『言った通りになった』と陰謀論をブチ上げるだろうが、全くそうした“力”は働いていない。ハメられるほどの大物ではありませんからね(笑)」

 むしろ今回は逮捕されるべくして逮捕された。社会部記者は「昨年、奥さんからの2度の通報を受け、当局は三橋氏に暴力をやめるよう警告したが、再びトラブルを起こした。実はこの手のDVで彼が逮捕されたのは今回が初めてではない。つまり常習。警察は家庭内の揉め事に口を挟まない民事不介入が原則だが、よほど悪質だったのだろう」と推察する。

 ネット上では同氏に10代の妻がいたことにも注目が集まっている。三橋氏を知る人物によると「彼はバツ2で、いまの奥さんとは2年ほど前に結婚したそうだ。現時点で10代なのだから、当時は淫行一歩手前の年齢だったはず。彼は博識で普段の物腰は柔らかく、初対面の人には非常に魅力的に映る。現妻も勢いで一緒になった感はある」という。

 事件を機に元妻の女性作家の過去ブログにも注目が集まっている。その女性は15年6月に「DV加害者の二枚舌と“共犯者の存在”」と題した記事を掲載。「DV・虐待について勉強することを、私はライフワークのひとつとしている」から始まり、DVは「家庭内のいざこざ」というよりも「殺人未遂」という方がより真実に近いと評している。

http://tocana.jp/2018/01/post_15614_entry.html
http://tocana.jp/2018/01/post_15614_entry_2.html

 またDVをする人の特徴を「少なからずのサディスト」と定義した上で、周囲がDV常習犯を見て見ぬフリすることは「広義においては“人殺しの共犯”と呼ばれても仕方がないのでは、と私は敢えて苦言を呈したい」と述べている。実名こそ出てこないが、“DV男”との生々しい会話も記されており、ネット上では「離婚原因はやっぱり…」といった声が上がっている。

 当の三橋容疑者は釈放された8日にブログを更新。妻への暴力を謝罪する一方で、大々的に事件を報じたマスコミに対し「わたくし共の『夫婦喧嘩』が、それほど凄い事件なのでしょうか そんなに目くじら立てて追っかけるようなネタかよ!」とブチ切れ。高輪署に集まった報道陣に中指を突き立て「クソ食らえ!」と吠える様子もテレビで流された。

「さて、ここから彼の陰謀論が始まりますよ」。そう語るのはテレビ関係者だが、真に受ける人はどれだけいるのだろうか――。