【No Ball,No Life】メキシコリーグ・パチューカの元日本代表FW本田圭佑(31)が、6日の後期リーグ戦第1節のプーマス戦でゴールを決めた。

 先発出場を果たした本田は、前半35分に左CKをゴール前へ供給、味方のゴールをアシストすると、同39分には味方のシュートを相手GKが弾いたところを右足で押し込んだ。

 チームはその後、3失点し逆転負けしたが、本田の活躍は色あせない。現地でも大きく報道され「期待どおりの活躍だ」「本田を手放すことは許さない」など、称賛の声がほとんど。パチューカでの存在感は日に日に増してきているようだ。

 2017年シーズンは本田にとって、激動の1年だった。セリエAのACミランを退団し、メキシコリーグへ電撃移籍したのが7月。9月には常連だった日本代表から外された。ハリルホジッチ監督は外した理由について、「コンディション不良。今のままでは代表には呼べない」と話したが、本田は「外すなら説明してほしい」と、まったく納得していない様子だった。

 12月にはクラブW杯に出場。初戦と準決勝では延長120分をフル出場し「これまでのサッカー人生で初めて」と本人もびっくりの中2日の“連投”に耐え、31歳ながら体力的な衰えがないことを実証した。3位決定戦は欠場したがチームは勝利。世界3位の称号を手に入れた。

 クラブW杯の期間中に、国内組だけで構成された日本代表が「E−1東アジア選手権」でまさかの醜態を演じていた。韓国に屈辱の1−4で敗戦。宿敵に4失点で敗れたショックは本田にも大きく響いていた。

 「ぼくは、昔から代表についていろいろなことを言ってきた。だから、もう僕については、いいでしょう。むしろ、みなさんに(韓国に屈辱的な負け方をしたことを)、きちんと書いてほしい。みなさんがどう思っているのかを聞きたい」

 悔しさは本田からも十分に伝わった。クラブW杯期間中にも関わらず、常に日本代表の動向や試合結果をチェック。報道陣から知らされる前に、本田は日本が韓国に大敗したことをすでに知っていた。試合後、ハリルホジッチ監督が韓国チームを「韓国の方が格上だった。最初から韓国の方が上だと思っていた」とたたえたことにも「それを言うのはどうかと…」とかみついた。これまで日本代表を引っ張ってきた本田が、危機的状況にある“古巣”を心から心配していた。

 本田を含めた“ビッグ3”といわれた選手が、代表から外された。岡崎や香川はわからないが、本田は代表に招集するべきではないか。そのプレーだけではない。本田には強力なリーダーシップがある。メキシコで輝く本田が、ロシアW杯へアピールを続けていく。(宇賀神隆)

1/9(火) 22:00配信 サンケイスポーツ
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