矢野の引退試合は、全野球ファンが呆れたよ。
佐々岡の時は自分の初タイトルがかかってたけど、ただの暗黒ベイスで
あそこまでやるか。村田が矢野に花束贈呈することも試合前に決まってたのに。

(『ありがとう矢野さん』のボードを持つファンと矢野の家族の抜き)
アナ「ご家族も訪れました矢野選手の引退試合、広沢さん」 
解説の広沢「はぁい」
アナ「いつもの、リンドバーグの曲じゃないんですよ。ファンキーモンビー、
    ファンキーモンキーベイビーズのヒーロー、これ実は矢野選手の今シーズンの、
    打席に向かうときのテーマ曲を、初めてバックに背負って今マウンドに上がった藤川球児!」
広沢「なるほどぉ、いいですなぁ、、、こういうねぇ、人情物ってのはウルウルしますなぁ^^」 アナ「えぇ」
広沢「まああの今ぁ、城島がね、マスク被ってますけど、2アウトになったら出てきてくれるんじゃないかなぁと思ってねぇ」
アナ「あっ!そういう可能性もありますかね。実はこのイニングが始まる前にぃ、
    もう!360度のタイガースファンから!矢野コールもあったんですよねえ」
広沢「うん、だからねぇ、2アウト取ったら矢野出てきてほしいなぁ…」

(連続四球で無死一塁二塁、挙動不審な真弓監督の抜き、村田修一(その年25本で本塁打王争い無関係)登場)
広沢「いやこれほんとに嫌なバッター迎えましたねぇ…」 
アナ「外野は当然深いしゅびうち(言い間違う)」
(低め150kボール)
アナ「これほどコントロールがままならない藤川!まあ滅多にないですよねぇ」
広沢「ちょっと、ちょっとあのぉ鳥谷が行ってるあたりはいいんですけど」 アナ「はぁい」
広沢「ちょっと城島も行って、久保コーチも行って、ちょっと慌ただしくなりましたよ3人行ってね」
広沢「チッ(舌打ち)まあここらへんちょっとねぇ、空気の読めるバッターなら空振りしブヘッwボール球をねw
    空振りして欲しいんすけどねぇwwここはね、演出で(キリッ」 アナ「はい(キリッ」 広沢「空気を読んで」 (アウトハイ153kファウル)
アナ「おぉお」 広沢「空気を読んでくれましたねえ^^ダァッ!っと…」 
アナ「関本も!帽子を飛ばして!懸命にファウルボールを追いました!」

広沢「このストライクでね、落ち着いてほしいと思いますね」
アナ「はい」 広沢「一つ取ればね」 アナ「はい」
広沢「ですから次のボールが大事になりますねぇ…ストライク先行!」
(インハイ150kストライク) アナ「150キロ!」

(祈りを捧げる女性阪神ファンの抜き 藤川、高めにまっすぐを投じる 村田フルスイング)
カーン!!
広沢「うわっ!」 
アナ「行くな!行くな!越えるな!」
(呆然とした真弓→藤川→真弓→ベースを回る村田の抜き。この約10秒間実況席無言)

アナ「…悪夢のような現実がそこには待っていました。村田、逆転3ラン…4対3!」

(顔面蒼白汗だくの藤川、やっちまったーと顔をしかめる城島、なんかうんうん頷く真弓、いまさらマウンドに向かう新井さん)

広沢「この大バッ…このバッターにこれだけまっすぐを続けたわけですからねぇ…悪夢ですな」