>>1続き

全会一致で決まったという評議員会の結論。協会関係者によると、評議員会では以前の理事会でも配られた貴乃花親方の主張が書かれた文書が配られ、一部分が読み上げられた。そこには、「理事および巡業部長として、きちんと対応している」という趣旨のことが書かれていたという。

また、文書には「執行部の4人が執拗(しつよう)に『内々で済む話だろう』と被害届の取り下げを要請してきた」などとも書かれていたという。

◆八角理事長が声を荒らげ「文書」の一部内容を否定

書類を全員が読んだ後、池坊議長が評議員に意見を求めると─

評議員A「貴乃花親方の文書に書いてある、12月巡業での診断書に関する部分は事実ですか?」

評議員の一人が聞いたのは、貴ノ岩の冬巡業の休場について。貴乃花親方の文書には、場所中に、執行部に対し「報道陣に囲まれ病院にも行けず、診断書が出せない」という趣旨の説明をし、八角理事長はうなずき、尾車親方らは「わかった」と答えたと書かれていたという。

このことについて問われた八角理事長は、声を荒らげ否定したという。

八角理事長「そんなこと言うわけないだろ!それだったら救急車を呼べばいいじゃないか!」

ほかの評議員は─

評議員B「協会一丸でやらないといけない。協会に協力しないのはいけない」

一方、出席者の一人が、危機管理委員会が作った文書に対し疑問を呈したという。

出席者「(貴ノ岩への)鳥取地検の聴取後は、貴乃花親方は自身と貴ノ岩への協会の聞き取りに応じている。貴乃花親方なりに筋の通ったことをしている。これらが(危機管理委員会の文書に)抜けているのはおかしい」

しかし、この意見は議論されず、このまま多数決に。池坊議長が「みなさん、本件について賛成の方は挙手を」と述べると、欠席した人と議決権のない池坊議長をのぞく4人全員が手を挙げたという。

     ◇

一方、元横綱・日馬富士に対し、鳥取簡易裁判所が4日、罰金50万円の略式命令を決定した。年末から続いた相撲協会の問題。初場所が10日後と迫る中、混乱は収束するのだろうか。