1.キャラクターの描写不足

まず、特に気になったのがこの点です。キャラクターがしっかりと描写されていない。。キャラクターが平々凡々、平板でコンプレックスや欠点、いい所などの人間らしい部分があまり見られないのでキャラクターに魅力を感じませんでした。
なので感情移入もできないし、あくまで客観的に物語を見てるだけという状態に。

例えば、三葉は田舎に不満を抱いているごく普通の女の子です。家が伝統ある神社であり、その儀式をやらなければいけず、父親が町長なので同級生からもからかわれている。
いろいろ不満のある環境で、東京に憧れを抱いているという、よくいる田舎の少女ですね。

でもこれ以上この普通の少女の内面の部分が深掘りされていないので、表面的な悩みを抱えてるだけの女の子、っていうくらいで、
そんな悩みはすぐに解決できそうだし、正直もっと考えていることがあるんじゃないかと思ってしまう。

そして、瀧の方はというと東京に住んでおり、良い友人にも囲まれており、バイトに精を出し、バイト先の先輩に恋をしているイケメンです。書いていてふっつーの人物ですね(笑)
瀧についてもその人間性は語られておらず、コンプレックスや悩みも感じられません。もう普通すぎる!なんか人間的に魅力を感じない。(そりゃ就職先も決まらないよ、あんたw)

主人公たちの友人に関してもそうです。主人公にただただ優しい良い奴、で終わっています。
だからそいつらが出てきてもあくまで遠目から「いい友達ですな」しか感じない。
ちゃんと書かれてたのは父親くらい?

このように各キャラクターの描写が薄いので、物語が進んでもあくまでどうでもいい奴らの話を観せられているだけ、という感じ。。