>>84
外伝小説を読むとわかるが、映画では描かれていない三葉の母の二葉が宮水の一族の中で一番やべー奴
町の人間に信仰されていて話す言葉は半ば神託状態の千里眼持ってるレベルの巫女
それと結婚したのが三葉の父俊樹だが、こいつは元民俗学者で得体の知れない宮水神社の歴史調査に来て二葉に見初められて町に取り込まれた
二葉は病で命を落としてるがその過程は酷いもので、外部の病院へ移そうとする俊樹に徹底的に抗い俊樹の宮水への憎悪を高めている
「妄言は宮水の血筋か!」というセリフは二葉への愛情と憎悪が綯い交ぜになった心からの叫び
二葉の死後俊樹は「二葉を殺した宮水信仰を潰すため」に町長になるが、それも結局最後の一手として町民を避難させる事ができる立場に仕立てあげられていたという形
瀧が三葉に夢中になったように宮水の巫女から選ばれた外部の男は町を救わされる運命から逃れる事ができない

そもそも宮水神社の信仰対象は異端で、民俗学者の俊樹も解釈に悩む代物
大火で失われた宮水神社の僅かに残された断片を繋ぎ合わせ語り合ったのが二葉と俊樹の馴れ初め
パズルのピースが全て嵌まり、俊樹が宮水の全てを悟ったから彗星からの避難が成功した