レアル・マドリード対FCバルセロナの一戦(0−3)はバルサにとっては嬉しいものとなり、マドリーにとってはほろ苦いものとなっている。そして、その批判の的となったのはベンゼマでもなく、イスコの代わりに起用されたコヴァチッチでもなく、フランス人監督のジネディーヌ・ジダンである。

『マルカ』でさえ、「マドリーの史上最高の年は、バルサの圧勝とともに最低の形で幕を閉じている」と辛辣な見出しをつけている。

そして、「昨年に続き、チャンピオンズリーグとクラブ・ワールドカップの栄冠に輝いたものの監督エルネスト・バルベルデ率いるバルサに完敗」と綴られ、「メッシを抑えようとしたがうまく機能せず、イスコが出場機会を得ることはなく、アセンシオとベイルを投入するも効果はなし」とも酷評されている。

さらに、マドリーの敗戦の戦犯に名前をあげられたのは、ベンゼマ、コヴァチッチに加え、ハンドの反則でレッドカードを受けてチームを10人という数的不利な状況に追い込んだカルバハルや1対1で幾度となく抜かれたマルセロ、存在感を示すことができなかったクリスティアーノ・ロナウドという選手たちである。

『AS紙』もイスコのクラシコでのベンチ起用について「マドリーファンはイスコのベンチ起用に苛立ちを覚えている。監督ジダンが、バルサ戦でイスコではなく、コヴァチッチを起用したのは理解できない。そして、行われた調査によれば、76%の人々がイスコはベンチ要因であるべきではない」と綴っている。

「バルサ、マドリーを食う」と見出しをつけた『エル・パイス』は「監督バルベルデ率いるバルサはスター選手を抱える相手に怯むことなく、自身の戦い方を熟知し、メッシへのボールの渡し方を理解していた。バルベルデとともにバルサは最高の形で勝利を収めている」と綴っている。

そして、「すべてはハーフタイム後に変わっている。コヴァチッチの起用の効果が薄まり、そこからマドリーの多くが崩壊している。バルサを前に、コヴァチッチ、カゼミロ、クロース、モドリッチと順番に消えていっている」と締めくくっている。

また、『エル・ムンド』は、「監督ジダンがバルサに勝利を献上」と見出しを書き、「マドリーがクラブ・ワールドカップ制覇から1週間であり、マドリーでは栄冠を祝福するためのフィールドに作る花道のことばかり話題となっていた。そして、本番の試合ではコヴァチッチの先発起用という監督ジダンの采配が混乱を招き、バルサの最初のゴールの花道を作っている。このジダンの采配がバルサに勝利を献上したと言って過言ではなく、さらにはリーグ戦の花道となるかもしれない」と説明している。

(文:SPORT)

12/25(月) 18:26配信
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