大みそかに放送される「第68回NHK紅白歌合戦」の出場歌手が先日発表されたが、“今年は目玉ナシ”とバッサリ言われてしまうほど、新鮮味のないメンバー構成となっている。NHKは安室奈美恵(40)、桑田佳祐(61)を出演させるべく「交渉を続ける」としているが、「どっちも難しい」と見られているのが現状。それだけに、外野からは早くも「その2人のために空けた時間をどうやって埋めるのか?」と、違った興味が持たれているというから、NHKも気の毒だ!?

 先月16日に開かれた紅白出場歌手発表会見では、チーフプロデューサーが来年引退する安室、さらに連続テレビ小説「ひよっこ」の主題歌「若い広場」を歌った桑田を出演させるべく「粘り強く交渉します」と明言した。

 さらに同27日には、総合司会を務める内村光良が紅組司会の有村架純、白組司会の「嵐」二宮和也とともに行った会見で、安室について「ぜひ見たい!!」と、出場を熱望する声を放った。

 とはいえ本紙で報じてきたように「安室と桑田の出演はかなり難しい」という見方が、ここにきてより強まっている。

 昨年も、「年内いっぱいでの解散」を発表したSMAPについて、チーフプロデューサーが「現場としてもできれば出演していただきたいので、最後の最後までお願いしたい」と話したが結局、出演しなかった。

 そのSMAP同様、今年の紅白に安室と桑田が出演しないとなると、問題になるのは「この2人のために空けておいた時間をどうやって埋めるのか?」だ。

 音楽関係者は「昨年はタモリとマツコ・デラックスが夫婦に扮し、紅白の舞台裏を歩き回るという演出があったが、“茶番”“寸劇”と言われるほど、中身のない内容。これはSMAPのために取っていた時間を埋めるための苦肉の策だった、などと言われた」と指摘。

 確かに想定されていたとはいうものの、視聴者が納得できる凝った演出を、限られた少ない時間で、多忙な出演者を使ってやり切るなどといった芸当はできるハズもないだろう。

 だが、NHKにしてみれば“茶番”と言われた昨年の二の舞いだけは避けたい。そうしたなかで浮上しているのが、総合司会の内村を絡めたコントで時間を埋めるというプランだ。

「内村の盟友とも言えるほど仲がいいのは出川哲朗だから、出川が出演する可能性が高いのでは。内村と出川は同じマセキ芸能社の所属なので、当日はマセキ所属の若手も大挙して出場するかも。ただ淫行疑惑で今年1月から6月まで謹慎していた狩野英孝だけは、NHKがOKしないかもしれないけど(笑い)」(芸能プロ関係者)

 マセキ所属の中でも、出演が有力視されるのがナイツだ。

「内村もナイツも、内海桂子の弟子という共通点がある。さらに(ナイツの)塙宣之が副会長、相方の土屋伸之が理事を務める漫才協会には、桂子師匠以外にもいろんな大御所がいるから、出てくる可能性はあるでしょう」(同)

 ナイツが出演した場合、一緒に出られそうなのが、塙の兄・はなわだ。

「はなわは今年、妻の父のことを歌った『お義父さん』をリリース。感動的な歌詞が評判となり、一時は『正規の出場歌手として紅白に出るのでは?』とも言われていた。それはかなわなかったけど、企画コーナーの出演なら十分可能。話題性から言って、紅白サイドとしてもぜひ出したいのでは」(音楽関係者)

 ここまで挙がったメンバーでも十分、安室と桑田の空いた時間を埋めることは可能だが、最も注目されているのが内村と「ウッチャンナンチャン」を組む南原清隆だ。

「もしナンチャンが出演したら、お笑い界では最大のサプライズ。共演はめっきり減り、以前から“不仲説”はささやかれているけど、実際のところはよく分からない。本来なら内村さんが総合司会を務めるなら、相方も何らかの形で出てくるのが自然だけどね」(お笑い関係者)

 安室、桑田の出演がかなわなくとも、今年の紅白は別の意味で注目されそうだ。

12/13(水) 11:02配信
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