0001Egg ★
2017/12/07(木) 19:32:08.12ID:CAP_USER9毎夕のように再放送を繰り返しながら、レギュラーの時間帯でも放送される3作品は、いずれもシーズンを重ねる長寿ドラマだ。『相棒』はseason16、『科捜研の女』は放送開始から18年、『ドクターX』は第5シーズンだ。
今クールではそんな人気ドラマがそろい踏み。長寿番組にもかかわらず、全ドラマの中で視聴率トップ3を独占する週もあるなど、衰えない人気ぶりを見せつけている。いったいどうして、何度も何度も見てしまうのか。
◆非日常にハマる「医療」&「警察」ドラマ
そもそも「医療・警察」をテーマにしたドラマにはヒットが多い。刑事ドラマのルーツともいわれる『特別機動捜査隊』(テレビ朝日)に始まり『太陽にほえろ!』(日本テレビ)や『あぶない刑事』(日本テレビ)、
『踊る大捜査線』(フジテレビ)など、名作を挙げればキリがない。医療ドラマでは、『白い巨塔』、『振り返れば奴がいる』や『救命病棟24時』、『ナースのお仕事』(すべてフジテレビ)など、人気ドラマは多
最近では『コウノドリ』(TBS)、『コード・ブルー』(フジテレビ)も記憶に新しい。
コラムニストの今井舞さんはその理由を「どちらも事件が起こりやすく、話が転がりやすい」と分析する。
「ヒューマンドラマや恋愛ドラマなど人の生き方そのものを描くドラマは、その世界に入り込めるかどうかで好き嫌いが分かれてしまいがち。また、日常を描く中でそんなにドラマチックなことはそうそう起こらないから、
非現実的な恋愛トラブルが起こるなど、感情移入するのが難しいことがあります。それに比べて警察や医療ドラマでは、殺人事件、医療事故など日常的に起こる動きを追うだけでストーリーが展開しやすい。
視聴者も“もしかしたら自分にも起こるかもしれない非日常感”を味わえるので、引き込まれるのではないでしょうか」
◆ドラマといえどもとことんリアルを追求
とはいえ、警察・医療をテーマにしていれば必ず高視聴率がとれるわけではない。3作品が放送開始から年数が経ちシーズンを重ねた今でも、2桁台の視聴率をキープしているのはなぜ?
『ドクターX』“生みの親”である内山聖子ゼネラルプロデューサーの、「ドラマはフィクションですが、ファンタジーには絶対にしない」という言葉にカギがある。
「リアルな医療にこだわり、病名や術式など実際に存在する症例しか描きません。私や脚本家の先生が “ここで術式を変更して、麻酔科医不在で手術したい”といったストーリー性を重視する要求をするのに対
医療専門のチームが絵空事にならないように裏づけをしてくれます。世界に数例しか行われていない手術や症例だとしても、現実に存在することが絶対条件です」
『科捜研の女』は一昨年、ドラマで描かれた捜査法が実際の現場でも導入されたこと等を受けて、京都府警から表彰された。これもリアルを追求したからこそ。藤崎絵三プロデューサーが言う。
「まったくのSFでは意味がないんです。日本では使われていないけど海外では取り入れられている手法や、まもなく導入されそうな技術までとことん調べてドラマに描きます。何人もの専門家のかたに監修していただき、専門機関に取材することもある。
また、セットで使われている機材は本物。科学機器メーカーから借りている電子顕微鏡やDNAを調べる機械など、何百万、何千万円のものが並んでいたりします。
銃の弾道を調べる鑑定のように現物を用意できない鑑定は、助監督と美術さんが試行錯誤し、本物に近いシーンを実現させている。18年かけて作り上げたノウハウがあるから、簡単に真似できないリアリティーを実現できるんです」
つづく
12/7(木) 11:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171207-00000013-pseven-ent&p=1