その後も、「アチョー!」「オゥオオオオォォォォ......コッ!」「チョウワァァァ」(いずれも原文ママ)などと叫びながら、截拳道の動きやヌンチャクを扱うようなアクションを披露する描写が続く。

 さらに同書の中では、リー氏を降霊させた大川氏が空に向けてキックやパンチを繰り出したり、椅子から立ち上がって突如スクワットを始めたり、
「裸は美しいんだよ」と呟きながらジャケットを脱ごうとしたり――などの行動を取るシーンもあった。

■ 松尾貴史「すごい!」町山智浩「本当に嫌」

 そもそも、なぜリー氏の「霊言」を行うことになったのか。その理由について同書では、リー氏の霊が大川氏の前に現れたと説明。彼の哲学やアメリカに関する考えなどを聞くために、降霊させたとしている。

 ただ一方で、同書の中に登場するリー氏の霊は、「なぜ、総裁(マスター)の前にいらしたのですか」というインタビュアーの質問に対し、

  「大川隆法はカンフー・マスターだから......。彼と戦うために来た。ハッ!グランド・マスター・チャンピオンと」(原文ママ)

と答えていた。

 そのほかにも同書では、リー氏の哲学について詳しく聞いた
「ブルース・リーが信じる『タオイズムと自由』」という項や、現代の東アジア情勢についてリー氏が語った「ブルース・リーが分析する『中国、日本、北朝鮮』」などの項がある。

 こうした書籍の内容はインターネット上でも話題を集めており、ツイッターやネット掲示板には、

  「大川隆法のアクションが気になり過ぎる」
  「ネタとしか読めない(笑)インタビュー映像とか、見たことなかったのかしら...」
  「これって実際に大川が身振り付きでリーのモノマネしてるの? 映像で見てみたいわ」

といった反応が出ている。そのほか、タレントの松尾貴史さんも29日のツイッターで「すごい!振り切れ方が凄まじい」と反応していた。

 ただ一方で、リー氏のファンからは、「ブルース・リーを冒涜してる...」「ブルース・リーが普段の日常生活でも アチョーとか言ってたと思ってんのか」と書籍の内容に反発する意見も。
また、映画評論家の町山智浩さんも30日に「もう本当に嫌」との一言をツイートしていた。

 なお、書籍の価格は1400円(税別)。ちなみに、リー氏への公開霊言の模様をおさめた動画は、幸福の科学の関連施設で視聴できるという。