<ガチンコ相撲> 貴乃花関は別格!西岩親方「本当の横綱相撲取っていた」 初挑戦で泣きそうに
http://www.sanspo.com/sports/news/20151229/sum15122912000001-n1.html
ついに角界へ入門するきっかけをつくってくれた横綱貴乃花に初挑戦するときがやってきた
平成10年秋場所でしたね。入幕して3場所目。ああ、ついにここまで来たか、と思いました。
雲の上の存在でしたから。うれしさのあまり、土俵に立って塩を取りに行く仕切りの間に泣きそうになりました。
当たった感触は岩のよう。負けはしましたが、国技館を引き揚げるときに悔しさは一つもありませんでした。
この人を目指して相撲界に入りましたから。

結局、自分が一番力の出る20代の頃に計9度挑戦して一度も勝つことはできませんでした。
曙、貴乃花、若乃花、武蔵丸、朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜と、いろいろな横綱と対戦しましたが、やはり貴乃花関は別格でした。
本当の横綱相撲を取っていましたから。

ご本人はどんな思いかわかりませんが、対戦した感覚としては真っ向から受け止めて力を出させるだけ出させてくれるのです。
それから「もういいのか。お前の力はそんなものか」と、最終的には横綱が勝ちに持っていきます。
本当に強いな、という感じです。
同じ二所ノ関一門でしたので、巡業先では同じバスで移動したり、同じ旅館に泊まったりすることがよくありました。
いろいろな場面で横綱貴乃花という人をずっと見てきましたが、土俵をおりても、バスの中でも、旅館に着いても「横綱」という感じ
でした。