サッカー選手に正義と悪が存在するわけではないが、ピッチ上での振る舞いや言動からサッカーファンに嫌われてしまう選手もいる。

そこで英『FourFourTwo』は、「サッカー界の嫌われ者TOP50」なるランキングを作成。選手だけでなく、監督やクラブのディレクター職を務める者までサッカーに関わる全ての人が対象となっている。

選手で選ばれた者を見てみると、41位にはバルセロナMFセルヒオ・ブスケッツが入っている。ブスケッツはワールドクラスのアンカーだが、時に審判の目を欺こうとする行為が見られる。同メディアも2009-10シーズンのチャンピオンズリーグ準決勝インテル戦でMFチアゴ・モッタに顔面を叩かれたとうずくまり、顔を手で覆う仕草を見せたシーンを例に挙げている。あの時はブスケッツが手の隙間から成り行きを見ていたことが話題を呼び、演技だと批判的な意見が出てしまった。

その他にはアトレティコ・マドリード、チェルシーで何度も乱闘騒ぎを起こしてきたFWジエゴ・コスタが18位、噛み付き事件などトラブルメイカーのバルセロナFWルイス・スアレスが16位、ピッチ上で暴れるのは当たり前で過激な発言もあるジョーイ・バートンが14位、過去には薬物問題などもあった元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏が13位、アントン・ファーディナンドへの人種差別発言などが問題となったジョン・テリーが10位、リヴァプール時代のチームメイトであるスティーブン・ジェラードらを何度となく口撃し、試合中に相手選手へ唾を吐くこともあったエル・ハジ・ディウフが8位に入っている


そして驚きなのは、現役選手で最高位となったのはレアル・マドリードFWクリスティアーノ・ロナウドで6位だった。ロナウドはリオネル・メッシと比較されることも多く、ファンが多いだけアンチも多いということなのだろうか。どこか悪役になってしまっているところがあるようだ。同メディアはロナウドの自己中心的とも思える部分や、ユニフォームを脱いで筋肉を見せつけるナルシスト的なところが批判の対象になっていると分析。しっかりと結果も出しているのだが、自己主張が激しすぎると感じているファンもいるようだ。

すでに引退した選手を含めると、最高位は3位の元西ドイツ代表GKハラルト・シューマッハだ。シューマッハといえば1982スペインワールドカップ準決勝のフランス戦で相手のスルーパスを処理しようと果敢に飛び出し、そのままフランス代表パトリック・バチストンに意図的とも思える肘打ちを喰らわせてしまったシーンが有名だ。あの接触でバチストンは歯も折れ、病院へ直行することとなった。しかしシューマッハには特別な処分がなく、このあまりに印象の強すぎるシーンを同メディアは問題視している。

そのシューマッハより上をいく2位には、マンチェスター・ユナイテッド指揮官ジョゼ・モウリーニョが入っている。モウリーニョはこれまで対戦相手を挑発するような発言をするなど、何かと敵を作ってしまいやすい人物だった。特にレアル・マドリードを指揮していた際にはライバルのバルセロナと何度も乱闘騒ぎとなり、あの際もモウリーニョのレアルは暴力的だと批判的な意見が出ていた。発言を含めエンターテイメント性に溢れる指揮官だが、悪役と見られているところがあるのは間違いない。

そして1位にはサッカー界に衝撃を与えた汚職事件を起こしたFIFAの元会長ゼップ・ブラッター氏が選ばれた。4位にも同じく元FIFA会長のミシェル・プラティニ氏が選ばれており、お金の汚い部分が見えすぎたことでサッカー界へのイメージも悪くなってしまったところがある。上位に選ばれるのは仕方がないだろう。

2017年12月4日 17時30分 theWORLD
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