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◇10月25日の食事会は、鳥取城北高校の関係者が、秋巡業に参加していた卒業生の力士を激励するために開いた。食事会には、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩、石浦のほか、高校の関係者も参加した。
モンゴル出身者だけの集まりではなかった。
◇一次会の終わりごろ、白鵬が、貴ノ岩に対し、9月、都内の飲食店で貴ノ岩が粗暴な言動をしたことについて説教を始めた。その場は、日馬富士が貴ノ岩をかばい、収まった。
◇貴ノ岩は両親を亡くし、日馬富士も父親を亡くしている。日馬富士は、境遇が似ている貴ノ岩を日ごろから可愛がり、相談に乗ったり、食事に誘ったりしていた。
◇二次会は、高校関係者側が企画して横綱たちを誘って行われた。二次会を開くことは、事前には決まっていなかった。一次会に参加した者のほとんどが二次会に参加した。
本件が起きた現場の個室には、白鵬、日馬富士、鶴竜、照ノ富士、貴ノ岩、石浦のほか、高校の関係者らおよそ10名が入った。
◇二次会で、白鵬が貴ノ岩と照ノ富士の2人に、高校の恩を忘れないようにと説諭した際、貴ノ岩がスマートフォンをいじっていた。日馬富士が注意したところ、貴ノ岩は「彼女からのメールです」と苦笑いを浮かべた。
日馬富士は、大横綱の白鵬が説教をしているさなかにスマホをいじったことに腹を立て、貴ノ岩に謝罪させようと、平手で顔面を殴った。
◇しかし、貴ノ岩がにらみ返したうえ、謝罪もしようとしなかったため、日馬富士は、貴ノ岩に対し、謝罪するように言いながら、平手で多数回殴り、さらにカラオケのリモコンで頭を数回殴った。
◇日馬富士はこの間、シャンパンのボトルをつかんで振り上げたが、手から滑り、ボトルでは殴っていない。馬乗りになったこともない。ほかの物も投げていない。白鵬が止めに入り、日馬富士の暴行は止まった。
◇日馬富士は、日本酒を飲んでいたが、泥酔している状態ではなく、当日の状況は記憶している。日ごろ酒癖が悪いということもない。

(2)貴ノ岩の負傷
◇頭部の裂創は、ステープラーと呼ばれる医療用ホッチキスで縫うケガ。
◇診断書を出した病院に確認したところ、頭蓋底骨折、髄液漏れはいずれも疑い。
◇全治2週間は、負傷した10月26日から11月8日まで2週間という意味で、病院は状態が安定したと判断して翌9日に退院させた。

(3)モンゴルカ士の交流
◇モンゴルカ士会と呼ぶ生活互助会があり、会費を集め、ケガをした力士の見舞金や冠婚葬祭の費用などに充てている。モンゴルの病気の子供に寄付するなどのボランティア活動もしている。モンゴル力士は例外なく参加している。
◇モンゴルカ士会の趣旨は生活互助であって、食事会ではない。モンゴル力士を集めた定例的な会合は、少なくとも近年は開かれていない。(したがって、そうした会合に出席する、しないが問題になるようなことはない)

ソース/YAHOO!ニュース(時事通信社)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171130-00000155-jij-spo