今年話題になった言葉に贈られる「2017ユーキャン新語・流行語大賞」が1日、発表された。年間大賞には写真投稿サイト「インスタグラム」の定着で広がった「インスタ映え」と、森友・加計学園問題で話題となり、日常生活でも登場機会が増えた「忖度(そんたく)」が選ばれた。

 「インスタ映え」は写真を「インスタグラム」に公開した際、多くの読者から共感を得られるような「見映え」の良さを示す言葉。自撮り写真を盛りに盛って「いいね!」をたくさんもらうように、アプリなどで加工することが若年層の女性を中心に流行した。

 「忖度」は森友学園の理事長、籠池泰典氏が国会で発言し、注目された。国会で何度も使用され、またたく間に広まった。この言葉について、改めて辞書で意味を確認した方も多かったのではないか。

 流行語トップテンはこの他に、芸人のブルゾンちえみ(27)が使用するフレーズ「35億」、緊急情報を国民に伝達する「全国瞬時警報システム」の通称「Jアラート」、睡眠不足が続くことにより心身に不調をきたす「睡眠負債」、将棋の元プロ棋士・加藤一二三(ひふみ)九段(77)の愛称「ひふみん」、虚偽の情報で作成されたニュースを示す「フェイクニュース」、月末の金曜日は午後3時に仕事を終えて消費拡大につなげようという取り組み「プレミアムフライデー」、自民党の衆院当選2回生が不祥事を次々と起こしたことからついた総称「魔の2回生」、都民ファースト、患者ファーストなど様々な場面で利用された「○○ファースト」が選ばれた。

 選考委員特別賞として、陸上男子100メートルで日本人として初めて10秒の壁を破った桐生祥秀(21)=東洋大=の記録「9.98」と、史上最年少の中学生プロ将棋棋士・藤井聡太四段(15)がデビューから無敗のまま達成した前人未到の記録「29連勝」が選ばれた。

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