白鵬をトップとするモンゴル互助会。
力士は、相撲界での地位をなるべく安泰なものにしたい。その手段となるのが、星の回し合いなのだという。
こうした互助会を嫌悪する筆頭が、暴行事件の「被害者」たる貴ノ岩の師匠、貴乃花親方で、
潔癖かつ厳格な相撲道を追求するガチンコ主義の貴乃花親方ほど、ある種の純粋主義的に『嫌モンゴル』な人は他に知りません。
モンゴル力士たちの振る舞い、考え方が相撲界を蝕んでいる、と考えているんです」(相撲担当記者)
そんな師匠の教えをかたくなに守っていたからこそ、貴ノ岩はモンゴル互助会では浮いた存在となり、「標的」となった。
日馬富士が暴行に及ぶ直前、白鵬が貴ノ岩の日頃の態度を注意していたとされるが、同胞よりも師匠の言いつけを守る貴ノ岩を取り込もうとしていた、
とも言われるのは、貴ノ岩が互助会の「掟」に背いていたから。
そしてこの暴行事件を機に、相撲協会に反旗を翻し、貴ノ岩の事情聴取も拒むなど、完全決裂した貴乃花親方の脳裏には、「第二相撲協会」なる構想が
あるという。その仰天のクーデターの全貌は果たして──。