【清水】MF清水、残留へ「勝ち1本を狙う」古巣の広島に続く

 J1清水エスパルスは12月2日に残留をかけて神戸との最終節(神戸ユ)に臨む。
29日は三保で最後の公開練習を行った。広島から期限付き移籍中のMF清水航平(28)は
古巣の仲間から激励を受けたことを明かし、自身もチームを残留に導く覚悟を示した。

 古巣の仲間に続きたい。今季開幕から低迷した広島だが、前節、勝ち点を33に積み上げ残留決定。
清水がDF千葉、DF野上に祝福のメッセージを送ったところ、「お互い残れるように」と激励してくれたという。
「引き分けを狙う必要はない。勝ち1本を狙う」。無条件でJ1に残れる白星だけに照準を合わせた。

 広島では3度のリーグ優勝を経験。シーズン終盤の“修羅場”は何度も味わってきた。
「ここまで来たらメンタルが大事。広島は一人ひとりがキャプテンという雰囲気作りができていた」
と経験も踏まえて言った。

 前節の新潟戦は前半2点リードも逆転負け。時間の使い方に課題が残った。
「引いて守る時間帯が来るかもしれないが、悪いことではない。最後にはじく余裕がないと」。
右ボランチの増田らと連係し、チームを落ち着かせる構えだ。

 この日の練習では鋭いクロスを送り、守備も丁寧な対応を見せた。
神戸の前線はFWポドルスキらタレントぞろいだが「ビッグな選手がいるから勝てるわけじゃない。
まとまっていけば勝てる」とキッパリ。大一番を制し、かつての同僚に胸を張って報告する。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20171129-OHT1T50263.html
角田と激しく競り合う清水(右)
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