鳥取県警は日馬富士関を傷害容疑で書類送検する方針を固めており、その後、鳥取地検が起訴するかどうかを決める。
引退はその刑事処分の判断に影響する可能性がある。

捜査関係者によると、傷害事件では、被害者との示談が成立すれば不起訴となるケースが多い。
ただ、貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方は日本相撲協会に対し、被害届を取り下げない意向を示している。

こうした中での引退について、元検事の吉開多一・国士舘大教授(刑事法)は
「検察は、横綱という地位を失ったことで、社会的制裁を十分に受けたとみなし、被害届が取り下げられなくても不起訴にする可能性がある。
簡易裁判所に書面審理を求める略式起訴とし、罰金刑となるケースもありうる」と話す。

一方、渡辺修・甲南大法科大学院教授(刑事訴訟法)は「社会的制裁を受けたとしても、
犯行に悪質性があると判断されれば、起訴される可能性はある」とする。
http://www.yomiuri.co.jp/sports/sumo/20171129-OYT1T50075.html